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2015年3月19日にNikon(ニコン)から、デジタル一眼レフカメラの新モデル「D7200」が発売されました!
ボディ単体のほか、「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」が付属する「D7200 18-140 VR レンズキット」、「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」が付属する「D7200 18-300 VR スーパーズームキット」、マルチパワーバッテリーパック「MB-D15」が付属する数量限定の「D7200 バッテリーパックキット」が発売です。
とても気になりますね。早速、D7200とD7100の違いを比べてみました。
追記:D7000からD7200へ買い替えました。D7000とD7200の画質比較。高感度ノイズとローパスフィルター有無で驚きの結果!?
ボディ
- D7200・・・約135.5×106.5×76mm 約765g
- D7100・・・約135.5×106.5×76mm 約765g
大きさ・重さ
D7200の大きさはD7100と同じです。
重さ
重さに関しても、D7200はD7100と同じです。
素材・ボディ性能
D7200は堅牢なマグネシウム合金を上面・背面カバーに使用。接合部には複合的なシーリングを施しており、D810、D750と同等の防塵・防滴性能を確保しています。
ちなみに、D7100もマグネシウム合金。防塵・防滴対応ボディーです。
ということでボディに関して違いは無です。防塵・防滴性能はハードに使う時にありがたいですね。
画素数
- D7200・・・2416万画素
- D7100・・・2410万画素
D7200はD7100とほぼ同じです。
画像処理エンジン
- D7200・・・EXPEED 4
- D7100・・・EXPEED 3
D7200は最新の画像処理エンジンである「EXPEED 4」が搭載されました。D7100まではD5500やD3300と下克上してましたが、やっと並びましたね。
最新画像処理エンジン「EXPEED 4」によりノイズ耐性が上がり、常用での最高感度を「D7100」より2段高いISO25600にまで向上させています。これで、光の少ない状況で動きの速い被写体を撮影した場合でも、ノイズを少なく抑えて、最適なシャッタースピードで被写体をシャープに撮影できます。また、望遠を使っていてシャッター速度を稼ぎたい時などに、ほんと助かります。ノイズを抑えて、手ブレしにくくできます。これはうれしいですね。D7100からどれだけノイズ耐性が向上しているか見ものです。
私はD7000(EXPEED 2)を使ってますが、もうノイズかひどいです。D5500ではISO3200程度の高感度までノイズが目立たないなどと言われていましたが、D7200がこれ以上の高感度を実現できているのなら、他社よりも魅力的なミドルクラス一眼レフとなるのではないでしょうか。
また、最新画像処理エンジンによりオートホワイトバランスの精度向上や画づくりがさらに改良されています。一段と抜けのよい発色を実現します。空の青をより忠実に再現し、人物の肌もより健康的に描写などされます。
あとは画像処理能力の向上により、連続撮影時の撮影可能コマ数が増えます!
AF
AF性能
- D7200・・・アドバンストマルチCAM 3500II
- D7100・・・アドバンストマルチCAM 3500DX
D7200は、D750で好評のアドバンストマルチCAM3500IIオートフォーカスセンサーモジュールを採用しています。その優れた高感度性能により、中央1点では-3EVという暗い環境下でもAFが可能となっています。さらに、残りのAFポイント50点も-2EV~-3EVの暗い環境でAFが可能となっています。屋内の暗いシーンやコントラストの低い被写体でも卓越したAF性能を発揮します。
D7100は「アドバンストマルチCAM 3500DX」を採用しており、-2EV(月明かり程度の暗さ)でもAF撮影が可能と言われていました。D7200は-3EVなので、間違いなくAF性能は向上しているようです。
AF測距点(フォーカスポイント)
- D7200・・・51点
- D7100・・・51点
この点はD7200はD7100と同じですね。
シャッター
シャッタースピード
- D7200・・・1/8000
- D7100・・・1/8000
同じですね。
連続撮影
- D7200・・・高速連続撮影約6コマ/秒
- D7100・・・高速連続撮影約6コマ/秒
D7200はD7100と秒あたりの最高コマ数は同じです。
しかし、内蔵バッファーメモリーが容量拡大し、さらに画像処理能力が向上しているので、途中でバッファが一杯になって連写が止まるということが起こり難くなっている模様です。
バッファとは撮った写真を一時的に保存する場所です。これの容量が多いとカシャカシャずっと連写できます。しかし、少ないとすぐにバッファが容量オーバーになり、画像データをSDカードに記録するまでリロード状態で連写が止まってしまいます。
D7200では約6コマ/秒のスピードを維持したまま、JPEGで100コマまでの高速連続撮影が可能です。RAW(14ビット)撮影時の連続撮影可能コマ数も18コマとなり向上しています。D7100は最大6コマしか撮影できずバッファ不足と言われていたので、大きく改善されたと言うことでしょう。D7100と比べ3倍のバッファ容量とAF性能アップが合間ってより動体に強いカメラになります。
あとは、D7200ではミラー駆動時の衝撃を抑制するミラーバランサーというものを採用しています(追記:D7100にも搭載されていました)。これにより、動きの速い被写体を高速連続撮影する際にも、常に安定したファインダー像を確保できます。
ローパスフィルター
- D7200・・・光学ローパスフィルターレス仕様
- D7100・・・光学ローパスフィルターレス仕様
もちろんD7200は光学ローパスフィルターレス仕様となっています。光学ローパスフィルターレス仕様にすることで、高解像で立体感豊かな、鮮鋭感の高い画像を撮影できます。
モニター
- D7200・・・3.2型液晶、約122.9万ドット。強化ガラス採用。
- D7100・・・3.2型液晶、約122.9万ドット。強化ガラス採用。
大きさ・綺麗さ
これはD7200はD7100と同じです。D7100は液晶モニター表面に、傷つきにくく衝撃にも強い強化ガラスを採用していました。同様に、D7200にも強化ガラスが採用されています。
また、D7200はD7100と同じように、ガラスとパネルが一体型構造になっています。明るい日中の屋外などでもクリアーな視認性を実現しています。
ファインダー
- D7200・・・上下左右とも視野率約100%。ファインダー倍率0.94倍。アイレベル式ペンタプリズム使用。
- D7100・・・上下左右とも視野率約100%。ファインダー倍率0.94倍。アイレベル式ペンタプリズム使用。
視野率
D7200、D7100ともに、視野率100%なのでファインダーで見たものがそのまま写真になります。これは変わりようが無いですね。
ペンタプリズム
そして、D7200、D7100ともファインダーにガラスペンタプリズムを採用しています。
ガラスペンタプリズムとは大きな五角形のガラスの塊で、レンズから入った光をファインダーへ反射させる役割を果たします。重く高価でありますが、明るく像がはっきりするので見やすいです。一方で、D5500やD3300は鏡を組み合わせただけのペンタミラー採用です。軽く安価ですが、暗く像が小さくなったりします。下位機種のD5500やD3300はD7200にはかなわないです。
またD7200ではメインミラーにD4S、D810と同等の多層コートを採用し、ニュートラルな色味を実現しています。また、ファインダー内表示には、高輝度、高コントラスト、低消費電力を実現する有機EL表示素子を採用しており、屋外の強い逆光下でも高い視認性を維持しています。
ISO感度
- D7200・・・100~25600
- D7100・・・100~6400
D7200はD7100よりもISOをだいぶ高く出来るようです!これも最新画像処理エンジン「EXPEED 4」のおかげですね。それだけノイズ耐性が上がっているということですね。
室内など暗いところで、動く被写体なんかを撮影するときに有利になります。また、望遠を使っていてシャッター速度を稼ぎたい時などに、ほんと助かります。ノイズを出さずに、手ブレしにくくできます。これはほんとうれしいです。
私の使っているD7000なんてISO400とか800でざらつきます。ありえないです。
その他D7200でNEWなこと
ピクチャーコントロール
D7200では、[コントラスト]、[色の濃さ(彩度)]などを0.25ステップ刻みで細かく調整することで、よりイメージに近い画づくりで撮影できます。また、新たに加わった[明瞭度]を使えば、シャドー側とハイライト側の階調や明るさを出来るだけ保持したまま、画像のソフト感やクリアー感を調整可能となっています。なんか良さそうです。
また、D810で好評のピクチャーコントロール「フラット」を搭載されています。[フラット]は[ニュートラル]よりもトーンカーブが直線に近く、被写体の色や輝度、テクスチャーの情報を最大限に取得可能となります。好みの画づくりをするために調整・加工を行っても白とび、黒つぶれ、色飽和が起きにくく、明暗、色ともに、階調豊かに仕上げることができます。人物の頬の赤味を強調したいときや、白い花びらなどのハイライト部のディテールを表現したいときなどに効果的です。
DXモデル初搭載の微速度撮影機能
ニコンDXフォーマットモデルでは初の微速度撮影機能が搭載されたようです。ゆっくりと変化する雲の流れや星の動きなどを、時間を凝縮してドラマチックに再現する「微速度動画」がカメラ内で簡単に生成できます。楽しそうな機能ですね!
Wi-Fi機能
Wi-Fi機能を内蔵。ルーターなど特別な機械がなくても、カメラだけでスマホやタブレットに写真を転送できます。D7100にはありませんでした。
撮影後、家のパソコンで写真を確認すると、ピントが甘くてショックを受けることも結構あります。この機能があれば、その場でスマホやタブレットなどの大きく綺麗な画面で写真をチェックできるので便利です。旅行なんかでも役に立ちそうです。
個人的にwi-fi内蔵はとてもうれしいです。登山やアウトドアでがんがん使います。
つなぎ目の目立たない光跡写真の素材が撮れるコマ数無制限の連続撮影
レリーズモードがCH、CLのとき、シャッタースピードを4秒以上の長秒時に設定すると、メモリーカードの容量やバッテリー残量の許す限り長時間にわたって、どの画質モードでも連続撮影を継続できます。インターバルタイマー撮影と異なり、次のコマの撮影がすぐ行われるため、比較明合成を行った際、つなぎ目が目立たない滑らかな光跡を表現できます。
比較明合成でのつなぎ目が気になっていたので、これはうれしいです。
追記:D7000からD7200へ買い替えました。D7000とD7200の画質比較。高感度ノイズとローパスフィルター有無で驚きの結果!?
まとめ
D7200がやっと発売されました。
画像処理エンジンが最新の「EXPEED 4」になったのは大きな性能向上です。どれだけノイズに強くなったのか期待です。他にもAFなど写真の写りに直結する大事な機能が向上されています。個人的にはwi-fiがとてもうれしいです。登山やアウトドアで活躍しそうです!
「DxOMark 画質評価」でセンサー評価が発表されましたが、D7100より大きく進化しています。ISO感度の許容値は1333。ダイナミックレンジのスコアに関してはフルサイズ機のD750を上回っています。センサー性能は高感度以外ではフルサイズ機に肉薄しています。
D7000ユーザーの私も、そろそろ買い替えしたいです。D7100の値下がりを狙うのも良いですが、D7200がだいぶ良さそうですね。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200
こんにちわ
大変参考になる情報をありがとうございます。
D7200は7100の正常進化形なのがよくわかりました。
ひとつだけ付け加えさせていただくとD7100にもミラーバランサーは搭載されています。こうしてみるとカメラそのものの骨格は踏襲されていて中身は時代の変化に対応したものになっているという事ですね。
お買得の7100か最新の7200か悩まれている方には貴重な情報でした。
Hideさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
参考にしていただけて幸いです!
ご指摘ありがとうございます。追記させていただきました。
そうですね、D7200は高感度で特に強くなったと思います。そして、センサースコアも一歩進んでいます。
おそらくまたD7200の後続機が出ると思うのでさらに悩ましくなりますね!