今回はケンコー・トキナーよりジンバル雲台であるテレマスター 800をご提供して頂いたので、これについて書きたいと思います。
以前より、ジンバル雲台を導入してみたいなと考えていたので本当にありがたいです。
目次
安価で軽量なジンバル雲台 SLIK テレマスター 800をレビュー
SLIK ジンバル雲台 テレマスター 800 アルカスイス規格互換 クイックシュー2枚付属 最大搭載重量3kg 246108
ジンバル雲台とは!?
そもそもジンバル雲台とは、大きくて重い超望遠レンズをスムーズに操作できるようにする機材です。
ブランコのような形をしており、レンズとカメラの前後のバランスを取ることで、ノブを固定していなくてもポジションをキープできるようになります。
なので、片手でスルスルとカメラを動かし、簡単に構図を決められます。もちろん、ノブを固定して構図が動かないようにすることもできる。
特に、野鳥や航空機など、素早い被写体を追いかける際に有用な機材です。あとは超望遠レンズを使った風景写真などにも使えます。
ジンバル雲台 SLIK テレマスター 800の特徴
- 安価で手にしやすい
- 軽量で負担になりにくい
まず、お手頃価格で手にしやすいです。シンバルは有名な海外メーカーの商品であれば5万円ほどします。一方で、SLIK テレマスター 800はこれの半分ほどのお値段。
探せば中華製ジンバルなど激安なものもありますが、そういった商品の中にはガタがあったり、グリスが酷かったり、ハズレもあるので、信頼のおける国内メーカーのジンバルがこの価格で手に入るのは嬉しいわけです。
それから軽量です。多くのジンバルは重さ1kg前後の商品が多いですが、SLIK テレマスター 800は800gで持ち運びにも優位。また、軽量ですがアルミ掘り出しで作られているので強度も保持され、最大搭載重量3kgとなっています。
主にミラーレスカメラや一眼レフ+70-200mmクラス、一眼レフ+150-600クラスを対象としているようですね。私はZ6(675g)にNikon200-500mmF5.6(2090g)で使用しましたが全く問題なしでした。
ジンバル雲台 SLIK テレマスター 800を見てみる
本体、ケース、長さ70mmと100mmの2種類のクイックシューがセットになっています。ジンバルの高さは160mm、重さは800gです。もちろん、アルカスイス互換です。
ベース径は測ってみると約46mmで、雲台取付ネジはU3/8インチ(大ネジ)に対応、付属のネジアダプターを取り付けることでU1/4インチ(小ネジ)にも対応します。
私はleofotoのLS323Cに取り付けましたが、サイズ的ぴったしでしたね。
SLIK テレマスター 800を実際に使っての感想
まず、レンズのバランスを取る作業ですが思った以上に簡単でした。
バランスは2つの部分で調整します。
レンズの高さによる重心位置の調整(レンズの中心に合わせる)。
それからクイックシューの前後での重心位置の調整です。なんとなく適当に調整しても、簡単にバランスが取れます。
ただし、レンズがズームで伸びるタイプだと、ズーミングにより重心位置がズレてしまいます。その場合は、よく使う焦点距離でバランスを取ると良いでしょう。インナーズームはこうした点でも優位なんですね。
それからカメラを素早く動かしたり、構図を決めたりする際は、かなり便利です。
私は今まで自由雲台の最高峰ともいわれるアルカスイス Z1を使っていました(耐荷重60kgの大型自由雲台)。超望遠の撮影においては、これよりもSLIK テレマスター 800の方が断然使いやすいですね。
片手でスイスイ動かすことができますし、細かく厳密に構図を決めたい時にも構図を決めやすいです。
先日、大雪山系にヒグマを撮影しに行ったのですが活躍しました。
本当に遠くに点にしか見えないヒグマも、チャンスを逃さずに撮影することができました。
ジンバル雲台の恩恵は大きかったです。
動きについては、チルト方向の動きが多少硬めかなと感じることがありますが、許容範囲かと思います。総じてスムーズに滑らかに動きます。
また、Amazonに「チルトの固定が無段階固定ではなく、約4~5度単位で固定される」という趣旨のレビューがありますが、正直に私は何のことかよく分かりませんでした。
確かに、チルトのノブを中途半端に固定しカメラを動かすと、角度毎にクリック感があるのが分かります。しかし、ノブをちゃんと緩めれば滑らかに動きますし、無段階固定も可能です。なので、このレビューはイマイチ掴めませんでした。
ということで、全体的にとても満足しています。
SLIK ジンバル雲台 テレマスター 800 アルカスイス規格互換 クイックシュー2枚付属 最大搭載重量3kg 246108
まとめ
超望遠レンズでの撮影で心強い機材が増えました。
超望遠レンズは素早く動かしたり、構図を決める際に苦労することが多かったので、これで悩みが解消されました。