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Nikon Z 24-200mm f/4-6.3とTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6を比較してみる。新世代の高倍率ズームへの期待!

投稿日:2020年6月27日 更新日:

最近、Nikon ZマウントとTAMRON(Eマウント)から新しい高倍率ズームレンズが登場しました。

やはり高倍率ズームは本当に便利です。特に、登山などではレンズ1本であれこれ撮れるので。ただし、やはり描写性能が気になる点ではあります。

それでも新世代の高倍率ズームレンズということで、描写性能にも期待してしまうわけです。もし、写りが良いのであれば、24-70mmと70-200mmを高倍率ズーム1本にまとめても良いなと考えています。

また、タムロンの高倍率ズームはEマウントしか発売されていませんが、Zマウント用レンズも開発しているとの噂もあります。

ということで、Nikon Z 24-200mm f/4-6.3TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6の2本のスペックを比較して、もし購入するならどちらにするか検討してみたいと思います。

Nikon Z 24-200mm f/4-6.3とTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6を比較

Nikon 高倍率ズームレンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR Zマウント フルサイズ対応 NZ24-200

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

大きさ・重さについて

Nikon Z 24-200mm TAMRON 28-200mm
重さ 約570g 575g
大きさ 76.5mm×114mm 74mm×117mm
67mm 67mm

重さ大きさは殆ど変わらないように思います。両方ともフルサイズレンズにしては軽量で機動性は高いです。

ただし、ニコンは24mmスタートタムロンは28mmスタートという違いがあります。24mmと28mmは広さにそれなりに違いがある。

やはり1本のレンズで完結させたいというのであれば、広角側は少しでも広い方が良いですね。望遠側とは違い、トリミングでカバーすることもできないので。一方で、別に広角レンズも使うというのであれば、全く問題にならないかと思います。

 

それから、明るさの違いがあります。ニコンは開放F4-6.3、タムロンは開放F2.8-5.6で、タムロンの方が明るいです。

広角で明るさが必要かは微妙なところではありますが、中望遠から望遠域であればボケを使うので、少しでも明るい方が優位です。タムロンは200mmでも開放F5.6なのは良いですね。

 

これらの点を総合するとタムロン28-200mm F/2.8-5.6の方が魅力的に感じます。

描写について

Nikon Z 24-200mm TAMRON 28-200mm
レンズ構成 15群19枚 14群18枚

レンズ構成はニコンが15群19枚で、ED非球面レンズ1枚、EDレンズと非球面レンズ各2枚を採用しています。反射防止については、アルネオコートの採用でレンズ面に対して垂直に入射する光に起因したゴースト、フレアを低減している。

タムロンは14群18枚で、GMレンズ(ガラスモールド非球面)や複合非球面レンズ、XLD(eXtra Low Dispersion)レンズ、LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズといった特殊硝材レンズを採用しているようです。反射防止についてはBBAR (Broad-Band Anti-Reflection)コーティングです。

レンズ構成を見ても描写性能はイマイチ分からないので、MTF曲線を載せます。

広角側(左ニコン、右タムロン)

何となくニコンの方が良さそう!?

望遠側(右ニコン、左タムロン)

こちらはタムロンの方が良さそう。

どちらかというと、タムロンは高倍率ズームを多く発売しているので、描写性能はタムロンの方が上という可能性もありますね。これは作例が待たれます。

 

Nikon Z 24-200mm TAMRON 28-200mm
最短撮影距離 0.5m(WIDE)
0.7m(TELE))
0.19m (WIDE)
0.8m (TELE)
最大撮影倍率 0.28倍 0.32倍 (WIDE) /
0.26倍 (TELE)

最短撮影距離は広角側についてはタムロンの方が寄れます。0.19mなのでかなり寄れますね。ニコンはこれの倍以上です。ただし、望遠側についてはニコンの方がやや寄れます。

最大撮影倍率もタムロンの方が優位そうですね。

 

なので、これらの使い勝手はタムロンの方が良さそうです。

AFについて

Nikon Z 24-200mm TAMRON 28-200mm
AF STM(ステッピングモーター) ステッピングモーターユニットRXD

それぞれのAFモーターについては上の通りですが、AF速度などはやはり純正が優位だろうなと思います。

ただし、いずれにせよ両方とも動きの速いものには向いていなさそうなので、静物や動きの遅いものにストレスなく使える程度であれば良いだとうなと思います。

そうするとニコンもタムロンでも大きな違いは無いかなと個人的には思っています。

その他について

Nikon Z 24-200mm TAMRON 28-200mm
気候耐性 防塵・防滴に配慮した設計
フッ素コート
簡易防滴構造
フッ素コート
手ぶれ補正 あり なし

ニコンもタムロンもレンズ鏡筒の可動部、接合部の各所にシーリングを施した構造になっている。それぞれ名称が違いますが、性能的にはそれほど違いがないのでないかと個人的には思っています。

手ぶれ補正についてはタムロンは非搭載です。ニコンはNORMAL/SPORTモードや三脚使用時ブレ補正なども使える、5段分の手ぶれ補正が搭載されています。

ボディ内手ブレ補正があるとはいえ、ブレ方によってはレンズ内手ブレ補正の方が優位なことがあります。

この辺の作りはニコンが良さそうですね。

Nikon 高倍率ズームレンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR Zマウント フルサイズ対応 NZ24-200

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

 

価格的にはタムロンの方がずっと安価です。また、各性能を見てきましたが、非常にタムロンは魅力的に思います。これはTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6もZマウントを発売してくれるのを期待です。

 

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まとめ

どんどん良いレンズが登場してきますね!

Zマウントもサードパーティー製レンズが欲しいです!


  1. Labatt より:

    個人的には登山に持って行く便利ズームとしてこのスペックには注目しているのですが、あくまで登山用視点で比較するなら最大倍率、最短撮影距離は高山植物を大きく撮影するには重要ですからこの点ではTamronが良いのでしょうか。しかしやはり24mmスタートと28mmスタートの差は大きいですね。あくまでこのレンズ1本だけ持って行くのなら24mmスタートのNikonに軍配ですね。もっとも私の場合はこの規格と広角レンズをもう1つ持って行くでしょうから、そうなるとまた考えが変わります。

    最終的には描写力と・・・やっぱり値段で判断するでしょうか(笑)。

    • ワイズカメラ より:

      Labattさん

      高山植物撮るのに最大倍率、最短撮影距離はかなり重要ですね・・・。
      結局、広角レンズは持っていくでしょうから、24と28mmの差はカバーできるだろうなと考えています。

      描写はどうでしょうかね・・・。
      意外にタムロンの方が健闘してそうな気がします:)

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