Zマウントはフランジバックが短いです。故に、マウントアダプターを使えば、ものすごく多くのレンズを使うことができます。
これもZマウントの魅力の一つです。
それで最近、Zマウントで使える各種マウントアダプターが発売されてきていますが、一体どんなレンズが使えるようになったのか、まとめてみたいと思います。
私はずっとFマウントを使ってきたので、他のマウントについてはさっぱりです。今回は色々調べて勉強になりました。また、新しいマウントアダプターが発売されれば追記していきたいと思います。
目次
Zマウントで使えるマウントアダプターについてのまとめ
各マウントアダプターによりZマウントで使えるようになったマウントについて書いていきたいと思います。
結構多くのマウントが使えるようになっているようです。
ソニーEマウント
以前、このブログでも取り上げましたが「TZE-01 電子マウントアダプター」という商品が発売されます。
参考:ZマウントでEマウントレンズを使えるTECHART TZE-01 AFアダプターが登場!レンズの選択肢が増える。
これによりソニーEマウントレンズを使用可能になります。しかも、電子マウントアダプターなのでAFなども使える。
これは楽しみですね。
剛性やAFなどが実用に耐えられれば、数少ないZレンズのラインナップを補えます。
ライカMマウント
ライカMマウントとは、ドイツのライカ(Leica)が1954年以来、現在に至るまでレンジファインダーカメラ(M型ライカなどのカメラ)で採用し続けているレンズマウントです。
ライカレンズは世界最高水準の描写性能を備えています。その性能は特にコントラスト、解像度と色の深みの面で卓越しており、採光条件に恵まれない条件下でも自然な色あいで撮影することができるとのこと。
そして、モノとしての美しさもありますね。見た目がパッとしないZレンズも見習って欲しいところです。
ライカ 交換レンズ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.【ライカMマウント】(シルバー)
これはライカの標準レンズの定番で間違いのない1本です。こんな夢のようなレンズもZマウントで使えてしまいます。
欲しいけどすっごく高い。流石に現行モデルは高価ですが、初期の頃のオールドレンズなら手の届く価格です。
Leica M10-P デジタルレンジファインダーカメラ 20022 (シルバークローム)
どうせライカ使うならカメラ本体も欲しいですね。
カメラ本体とレンズで車が買える価格・・・。
アダプターはこれです。
SHOTEN マウントアダプター LM-NZ EX (ライカMマウントレンズ → ニコンZマウント変換) (ブラック)
上はSHOTENブランドのアダプターですが、K&F Conceptからも同様の商品があります。
電子接合点はないです。アルミ製、マウント部分は真鍮製で剛性を高めているとのこと。
ライカRマウント
ライカRマウントはフィルム一眼レフカメラで採用されたマウントです。ライカと言えばレンジファインダーのカメラのイメージですが、一眼レフもあります。Rマウントは1960年代から製造されているようです。
ちなみに、一眼レフカメラは撮影レンズを通った光を見ますが、レンジファインダーカメラは撮影レンズではなくカメラ本体についているガラス窓をのぞきます。
ライカRマウントではライカMマウントレンズよりはお手頃なものが多いとのこと。
SHOTEN LR-NZ マウントアダプター[レンズ側:ライカR ボディ側:ニコンZ]
電子接合点はないです。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
ライカL39マウント
ライカL39マウントの特徴はスクリュー式になっていることです。ネジのように回して装着します。L39の39は内径が39㎜であることを示しているようですね。
ライカL39マウントは単にLマウントと呼ばれることもありますが、当然ですがライカのミラーレス機の規格であるライカLマウントとは別ものです。ライカL39マウントは1931年に規格が完成しています。
ちなみに、第二次世界大戦でドイツが敗戦したことにより、ドイツメーカーであるライカは保有特許が全て無効となりました。それで各国がライカのコピーを製造可能となった訳です。キヤノンやニコンもライカのコピーを多く製造しています。L39マウントもたくさん作られました。価格も安価。
ニコンだとnikkor 8.5cm f2というL39マウントレンズが有名なようですね。歴史を感じます。
参考:Nikon:第三十六夜 Nikkor P・C 8.5cm F2
K&C ConceptよりZマウント用のマウントアダプターが発売されています。
商品リンク:K&F Concept KF-39Z(ライカL39マウントレンズ → ニコンZマウント変換)
M42マウント
M42マウントもスクリュー式のマウントでネジ山が切られています。M42マウントはM42(直径42mm)という規格でネジ山が切られており、この規格で作られていればM42マウントとなります。故に数多くのメーカーがM42マウントのレンズを製造しています。
ちなみに、現在のレンズはバヨネットマウントで半周ほどレンズを回してカチッと装着するタイプが殆どですが、スクリュー式はくるくると何周もレンズを回します。これはバヨネットよりも製造が簡単というメリットがあり初期のフィルム一眼レフカメラで多く採用されたようです(レンズとカメラとの間で情報の伝達が困難というデメリットがありますが)。
ロシア製のJupiter-9 85mm F2は有名なオールドレンズですね。
※オールドレンズ※ JUPITER-9 85mm/f2 ブラック M42マウント オーバーホール済み
旧ソ連がカール・ツァイスの技術者や製造設備を自国に持ち込み製造したレンズです。
なので、ほぼカール・ツァイス。
ヘリオス44M-4 58mm F2ソビエト製レンズM42マウント
ぐるぐるボケのヘリオスも有名です。Fマウントでもマウントアダプターがあり装着はできますが、近くにしかピントが合いません。なので、ほぼ使えない。
ミラーレスなら完全に使えるので良いですね。
SHOTEN M42-NZ マウントアダプター[レンズ側:M42 ボディ側:ニコンZ]
電子接合点はないです。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
ヤシカ・コンタックスマウント
多くの写真家の心を掴んでいるカール・ツァイスのレンズ。そんなカール・ツァイスレンズを安価に楽しめると言われているのがヤシカ・コンタックスマウントです。
1970年代、日本製一眼レフの急成長によりカメラの生産を停止した西独ツァイス(戦後ドイツ分割によりツァイスも東西に分割された)は、その後日本のカメラメーカーである株式会社ヤシカと提携し復活します(レンズ等はCONTAXというブランド名で展開されます)。
ちなみに、株式会社ヤシカは1949年から1983年まで長野県に存在したカメラメーカーで、現在は京セラに吸収合併されています。
このような流れがあり、ヤシカ・コンタックスマウントではツァイスのレンズを比較的安価に手に入れることができるようです。
CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 85mm F1.4
フィルム時代のレンズですが写りはツァイス。85㎜F1.4がこの価格で手に入るのは驚きです。
参考:LENS HOLIC:おすすめのオールドレンズはこれだ!第3回:Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4(YASHICA/CONTAX)
これもZマウントで使えるのですね。
このレンズ欲しい。
SHOTEN CY-NZ マウントアダプター[レンズ側:ヤシカ・コンタックス ボディ側:ニコンZ]
電子接合点はなし。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
キヤノンFDマウント
キヤノンFDマウントはキヤノンがオートフォーカス時代以前に採用していたマウントです。古いレンズとは言え、キヤノンなので良いレンズが多いでしょね。
「Canon MFレンズ FD 55mm F1.2 S.S.C.」なんか定番そうなレンズ。F1.2の大口径レンズですが、価格もお手頃。これでスナップやポトレなんて楽しいのではないでしょうか。
SHOTEN マウントアダプター CFD-NZ (キヤノンFDマウントレンズ → ニコンZマウント変換)
電子接合点はないです。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
キヤノンEFマウント
キヤノンEFマウントもマウントアダプターで使用可能になります。銘玉揃いのキヤノンレンズも選択肢に入るのはメリット大ですね。ボディとのバランスは悪そうですが。
SHOTEN CEF-NZ マウントアダプター[レンズ側:キヤノンEF ボディ側:ニコンZ]
電子接合点はないです。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
ミノルタMD・MC|SRマウント
かつて精密機器大手企業メーカーであったミノルタですが、現在はコニカとの株式交換による経営統合や事業子会社の合併を経てコニカミノルタとなっています。
そんなミノルタが1958年に初めて発売した一眼レフカメラであるミノルタSR-2で初採用したレンズマウントがミノルタMD・MC|SRマウントです。
Minolta MF レンズ MD 35mm F2.8とか面白いのではないかなと思います。
SHOTEN MSR-NZ マウントアダプター[レンズ側:ミノルタMD・MC SR ボディ側:ニコンZ]
電子接合点はなし。アルミ製、マウント部分は真鍮製。
ソニーAマウント
ソニーと言えばフルサイズミラーレス機ですが、デジタル一眼レフカメラもラインナップにあります。それがソニーAマウントです。
ただ、ソニーAマウントは息が絶え絶えです。
K&C ConceptよりZマウント用のマウントアダプターが発売されています。
商品リンク:K&C Concept (ソニーAマウントレンズ→ニコンZマウント変換)
オリンパスOMマウント
オリンパスは1972年にOM-1というフィルム一眼レフを発売します。
そこから始まるのがオリンパスOMシリーズ。軽量小型なのが特徴なようです。
OLYMPUS オリンパス OM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.2
ZUIKO AUTO-S 50mm F1.2などが有名どころなようです。
K&C ConceptよりZマウント用のマウントアダプターが発売されています。
商品リンク:K&F Concept (オリンパスOMマウントレンズ → ニコンZマウント変換)
ペンタックスKマウント
これは言わずもがな知れたペンタックスのマウントですね。
徹底的に強化された防塵防滴性能は心強いです。
K&C ConceptよりZマウント用のマウントアダプターが発売されています。
商品リンク:K&F Concept KF-PKZ(ペンタックスKマウントレンズ → ニコンZマウント変換)
まとめ
これだけで数えきれないくらいのレンズが使えるようになりました!
欲しいものが増えて困ります・・・。
Nikonのマウントアダプターも沢山発売になり、レンズの発売日も
決まりましたが、24-70mm F2.8の値段を見てビックリです。
実勢価格は27万円くらいでしょうが、それならシグマかFマウント
ですね。
私が狙っているのは、Nikonの200mmマクロです。
買おうか考えていますが、設計が古いので迷ってます。
mickeyさん
24-70mm F2.8は高杉です。
70-200mmf2.8を欲しいと思っていますが多分高杉て無理です・・・。
シグマも良いですね:)
それかタムロンのEマウントのをアダプターで使うかです・・・。
Nikonの200mmマクロは良いですね。
確かに設計の古さは気になるかも知れませんが、それ以上の良さを感じます:)