レンズ

Zマウントの高倍率ズームレンズ「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」がどんなレンズなのか見てみる。

投稿日:2020年2月14日 更新日:

Zマウントの高倍率ズームレンズである「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」が登場しました。フルサイズ対応です。

実はFマウントでも純正フルサイズ対応の高倍率ズームレンズは1本しかありません(現行品)。それが「Nikon 28-300mm f/3.5-5.6G 」です。

では、「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」はどんなレンズなのでしょうか!?

Nikon 高倍率ズームレンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR Zマウント フルサイズ対応 NZ24-200

Zマウントの高倍率ズームレンズ「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」について

8.3倍ズームで軽量コンパクト

まず、広角24mmから望遠200mmまでの8.3倍のズーム倍率となっています。

旅行や登山などの使用にかなり便利ですね。これ1本であらゆるシーンに対応できます(全ての画像はニコンHPより引用)。

Fマウントの高倍率ズームでは広角28mmスタートだったので、広角側に広がったのはとても良いです。望遠側については、実際のところ200mm以上の使用はあまり多くないので、便利ズームとして必要な焦点域を確保しつつ、極力軽量コンパクトにしたという印象ですね。

では、他マウントの高倍率ズームレンズと重さと大きさを比較したいと思います。キヤノンRFマウントの「RF24-240mm F4-6.3」、それからソニーEマウントの「EF 24-240mm F3.5-6.3」との比較です。

Z 24-200 キヤノン24-240 ソニー24-240
重さ 570 g 750 g 780 g
大きさ(mm) 76.5×114 80.5×118.5 80.4×122.5
レンズ径 67mm 72mm 72mm

キヤノンとソニーは望遠240mmまであるので一概に比較はできませんが、ニコンは200g近く軽量化されています。

望遠端40mmの違いで、この重さの違いは大きいかと。ニコンは軽量化と耐久性を両立するアルミニウム合金製のマウントを新たに採用しているようですね。

焦点距離24-200mmまで使えて570gは機動性が高いです。ちなみに、Zマウントは口径が大きいので、重心が後玉の方にきます。

なので、手持ちしていても疲れにくいようです。

レンズの長さについてはさほど大きな違いはないようですが、ニコンは細いです。フィルター径が他よりも一回り小さい。フィルターなども安価に買えそうですね。

描写について

高倍率ズームレンズというと、便利さと引き換えに、描写性能を犠牲にするというイメージがあります。Zマウントの高倍率ズームレンズはどうなのでしょうか!?

レンズ構成は「15群19枚」となっており、EDレンズ2枚ED非球面レンズ1枚非球面レンズ2枚を採用しているとのことです。

と言われても、これは使ってみないとわからないですね。

それから、アルネオコートという反射防止コーティングが採用れています。アルネオコートはZ24-70mmF2.8にも採用されている反射防止コーティングで、安価な高倍率ズームにも採用されていることに驚きました。一切妥協なしということでしょうか。描写にも期待したいです。

ちなみに、最短撮影距離については広角側で0.5m、望遠側で0.7mなので、割と寄れるレンズだと思います。

手ぶれ補正・防塵防滴

「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は5段分の手ぶれ補正が搭載されています。しかも、手振れ補正のモードには「NORMAL/SPORT」の2つ、さらに三脚使用時ブレ補正もあります。これは上位モデルのレンズと変わらない仕様ですね。

ちなみに、RFマウントの24-240mmも、Eマウントの24-240mmも手振れ補正を搭載しています。

それから、「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は防塵防滴に配慮した設計となっています。

高倍率ズームレンズだとアウトドアで使う方も多いかと思うので、これは心強い仕様かと思います。

しかも、フッ素コートも採用されているので、汚れが付着しにくく、付着しても拭き取りやすくなっている。メンテナンスも楽で良いですね。

その他

他のZレンズと同様にコントロールリングが採用されています。コントロールリングではフォーカス(M/A)、ISO感度、絞り値、露出補正のいずれかの設定機能を割り当て可能です。

AF駆動についても他のZレンズと同様に、静音性に優れたSTM(ステッピングモーター)を採用しています。なので、音を立てたくないシーンでの撮影で役に立ったり、駆動音の少ない動画が撮影可能です。

スペックを見る限りでは、高倍率ズームレンズだからと言って、何か性能を削っているという印象は無いですね。気合の入ったレンズになっています。あとは実際に描写がどんなものか・・・。

Nikon 高倍率ズームレンズ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR Zマウント フルサイズ対応 NZ24-200

 

スポンサーリンク

まとめ

私は登山をするのでZ24-200mmはかなり便利です。1本あっても良いなと思ったり・・・。

作例などはもう少し出てきてから考えたいと思います!


  1. Labatt より:

    山に登る人間にはこれは魅力ですよね。私の今の装備からすると1.5、三脚も考慮すると2㎏軽くできるかもしれません。2㎏軽いと標高差を今よりどれくらいプラスできるだろうか。望遠に交換したいけど、斜面上にいて足場も悪いしここでザックを下ろすのもひと難儀という事もありますがその点も解消できますしね。

    理性に訴えるなら絶対買いなんですけど・・・いわゆる便利ズームには抵抗があると言いますか、そこに走ると負けというか・・・行きつく先がスマホ最強になりそうな気もしないではないです(笑)

    • ワイズカメラ より:

      Labattさん

      2㎏の差はかなり大きいですね!
      その分、余計なものを持って行きそうですが笑

      そこなんですよねー
      便利ズームでも描写がよければ良いのですが・・・。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

単焦点レンズ。SIGMA(シグマ)、Nikon(ニコン)の色々単焦点レンズ!

単焦点レンズのよさは、その明るさと緻密に写せる描写力です。ただ、ズームできないのが難点ですが、いい事のほうが良い多いので、差し引きプラスです。 単焦点レンズは、F値が小さいので室内でも手ブレしにくく、 …

キャノンの新しい単焦点レンズ「EF50mm F1.8 STM」登場!「EF50mm F1.8 II」との違いを比較。

キャノンの新しい単焦点レンズ「EF50mm F1.8 STM」が登場しました。キャノンで利用者の多かった「EF50mm F1.8 II」が25年ぶりのリニューアルです。 このレンズはコスパ抜群でニコン …

レビュー!「Nikon(ニコン)AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR」のレビュー!描写・AF・VRの評判は??

先日、やっと手に入れた「Nikon(ニコン)AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR」。その描写・AF・VRなどの評判は上々のようですね:) 参考:「Nikon(ニコン) 標準ズームレンズ …

今後発売されると噂のZレンズについてと欲しいレンズ!ロードマップが更新された!?

ニコンZマウントについて、現在では2020年までZレンズのロードマップが発表されています。 しかし、最近になって新しいロードマップの噂が流れ出しました。もちろん、ただの噂なのですが、妙にリアリティがあ …

Nikon Z14-30mmf/4Sを購入しました。これから詳しくレビューしていきます。

Nikon Zマウント初の超広角レンズであるNikon Z14-30mmf/4Sを購入しました。 Nikon 超広角ズームレンズ NIKKOR Z 14-30mm f/4S Zマウント フルサイズ対応 …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。