これからの季節、NDフィルターを使用して滝や渓流などで長時間撮影(露光)する機会も増えるのではないでしょうか。
私も好きでよく長時間撮影(露光)しますが困るのがブレです。
今回はPsで合成することで簡単にブレを除去する方法について書きたいと思います。
目次
長時間撮影(露光)でのブレとは
一口にブレとは言っても原因は様々。
風景が動くことによるブレ
風景が動くというのは、例えば風による草木の揺れです。
この写真も中央部分の草がブレています。
これが一番よくあるパターンかと思います。
長時間撮影するとこれは避けられませんね。風の強い日だとこれが目立って余計気になります。
あとは人や車などブラしたくないものでも動けばブレてしまいます。
微ブレ
岩などの動かないものでもカメラがブレてしまうと写真もブレます。
長時間撮影する際には三脚でカメラをしっかり固定しますが、それでも物凄い強風が吹いていたり三脚に波が当たっていたりすると、どうしても僅かにブレてしまうことがたまにあります。
微ブレするとなんだかモヤっとして解像感が失われる。
私は角形フィルターを使用していますが、見るからに風の影響を受けそうな形状をしていますし、フロントヘビーになるのでバランス的にもブレやすそうです。
画質低下
これはブレとは違いますがフィルターを使用すると画質が低下する傾向にあります。
最近のNDフィルターなどはかなり質の良いものも多いのであまり気になりませんが、それでも「ND1000にハーフND8とPLフィルターを噛ませる」みたいに何枚も重ね付けをすると厳しいのかなと思うこともあります。大したことは無いのですけどね。
画質が低下すると微ブレした時と同じようにモヤっとして解像感が失われてしまいます。
以上、長時間撮影では色々と困ったことが起こりますが、これを一挙に解決する方法があります。
Photoshopでブレを簡単除去する方法
素材の撮影
この方法には2枚の画像を使用するので現場で忘れずに撮影する必要があります。
まずは普通に長時間撮影した画像です。
これはND64とハーフND8ソフトを使用し焦点距離14㎜、F14、ISO100、SS90秒で撮影しています。
当日は風が強く吹き付けていました。また湖面が波立っており時折三脚にバシャバシャ当たっていました。なので、切株の微ブレが気になるところです。
次にフィルターを外し撮影した画像。
フィルターを外したのでSS0.8秒で撮影しています。ちなみに、焦点距離やF値は変えずに撮影します。ISO感度はちょっとくらい(ノイズが出ない程度)なら変えても大丈夫かなと思います。
シャッター速度を90秒から0.8秒に短くしたことでブレへのリスクが格段に少なくなりました。身体で風を遮って波の来ないタイミングで撮影すれば微ブレもしません。
レイヤーとして重ねる
それぞれの画像をLrなどでレタッチしPsでレイヤーとして重ねます。
次に画像の位置合わせをします。
というのも三脚で固定したまま撮影したとは言え、フィルターを外したり設定を変えたりでレンズやカメラに触れると、どうしてもピクセル単位でズレてしまうことがあるからです。
レイヤーの種類を絶対の差にして100%以上に拡大し位置合わせをして行きます。
本来、画像が完全に重なると真っ黒になるようですが、光の当たり方などが違うだけでも真っ黒にはならないので(そもそも微ブレした画像では完全には重ならないので)、大体いいなと思ったらオッケーです。
もしくは自動整列でも良いです(レイヤーを選択した上で、「編集」→「レイヤーを自動整列」)。
マスクで必要な部分だけを表示させる
最後にマスクを施しブラしたく無い部分だけを表示させます。
人によってやり方は様々でしょうが、私はoptionキーを押しながらレイヤーマスクを追加し一旦非表示にした上で、白色のブラシで表示したい部分だけなぞっていきます。
最終的にこんな感じ。
マスクも私はきっちり作らずブラシで適当にササっとするだけです。
下のレイヤーを重ねるとこうなります。
これで余計なブレを除去することができました。
この方法を使えば草木のブレなんかも消すことができますね。
まとめ
もうこの方法をやっているという方も多いでしょうが、試したことのない方は是非!
Psって本当に便利ですね:)
これ、やったことないのですが、是非チャレンジしてみたいです ^^
宿命的なブレってありますもんね。
草木のブレとか、PSなどで後処理する以外に努力の仕様がないですから ^^;
tatsumoさん
コメントありがとうございます:)
ちょっとした工夫でブレが無くなるのでオススメの方法です!
長秒撮影で風が強いとどうしようもないですね笑