先日、初めて赤道儀スカイメモSを使って天の川を撮影してきました。
やはり赤道儀はすごい。
ただ、最近「スカイメモT」という新製品が発表されましたね。重さ約650gで搭載可能重量3kg。こっちの方が魅力的かも・・・。
私はスカイメモSを買ったばかりなので、しばらくはスカイメモSを使っていきたいと思います:)
参考:「Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS」 と「スカイメモS用微動雲」を買った!これで美しい天の川を撮る!
スカイメモSを使って撮影した天の川
ここ最近、ずっと曇りだったのですが、やっと待望の晴れ間。
今回は赤道儀の初陣ということで地上景のことは考えずに天の川だけを撮影してみました。
それで撮影した画像がこれ。
D750にニコン24-70㎜F2.8Eで撮影しています。設定は焦点距離35㎜、F4、SS180秒、ISO1000です。加算平均などせずに1枚だけのレタッチです。
レタッチはまだまだ詰める部分が多いですが、SS180秒とかISO1000とか固定撮影ではあり得ない設定で撮れることに感動。しかも、ちゃんと天の川の模様が潰れずにはっきり見えています。
今回はズームレンズで撮影しましたが、星用で単焦点レンズが欲しくなりますね。20㎜、24㎜、35㎜、50㎜・・・欲しい。
超広角でも撮影してみます。
これはD750に14-24㎜F2.8を使用。設定は焦点距離14㎜、F4、SS180秒、ISO1000です。加算平均などせずに1枚だけのレタッチ。
流れ星が写ってくれた。あと、写り込む微光星の数がすごい。ここは何度も撮影したことのある場所なのですが、今までの固定撮影ではこんなに多くの星は写りませんでした。すごい。
ただ、露光時間が長くなるので雲が出ると致命的ですね。この日はgpv真っ黒だったのに雲が・・・。
しっかり赤道儀を使えるか不安でしたがちゃんと撮れて満足。これからどう地上景と絡めて撮影していくか考えるとワクワクしてきます:)
スカイメモSを使った感想
撮影手順について
赤道儀を使う際に必ず行うのが「極軸合わせ」です。
「極軸合わせ」とは「天の北極(星の回転の中心)」に赤道儀を向ける作業のことです。
結構身構えていたのですが、個人的には思ったより難しくはありませんでした。
スカイメモSの場合、内蔵されている「極軸望遠鏡」というものを覗き、北極星を手掛かりの極軸合わせを行います。
これが極軸望遠鏡です。
覗くとこう見えます。
この中に北極星を捉えて赤道儀の方向を微調整します(極軸望遠鏡の視野内に北極星を捉えるのが少し難しかったです)。
ただ、私は微動雲台を導入していたので比較的楽に極軸合わせをできましたが、これを自由雲台とか3way雲台でやろうとすると気が遠くなるだろうな思います。なので、微動雲台は絶対あった方が良いと思います。
また、極軸合わせにはダイヤルを回して日時を合わせる作業が必要なのですが、「Polar Scope Align」などのアプリを使えばこれも省けます。
作業を省ける上に、ダイヤルで合わせるよりも確実です。
便利ですね。
もちろん、極軸合わせがそこまで難しくないとは言え、普通に撮影するよりも圧倒的に手間は増えます。ころころ構図を変えたりし難いです。
なので、どう地上景を組み合わせて星空を撮るのか、念入りに練らないとなと思いました。
カメラの設定につてい
今回のカメラの設定については、固定撮影ではF2.8、SS20秒、ISO4000だったものを、F4、SS180秒、ISO1000に変更しました。
絞りを一段絞りF4にしたのは、星の収差をより無くし周辺減光も軽減させるためです。やはり一段絞った方が画面隅々まで星像が綺麗になるし、周辺減光がきついと補正したとしてもレタッチでノイズが出たりと荒れやすいように思います。
そして、普段はSS20秒・ISO4000で撮影していたのもを、SS180秒・ISO1000と低感度で長秒撮影に切り替えてみました。やはり、ISO4000とISO1000ではノイズ量が全然違いますし、色の出方も違うように感じます。
また、複数枚を撮影し加算平均するという方法もありますね。これからカメラの設定は色々とベストなものを探っていきたいと思います。
参考:加算平均でノイズを除去して綺麗な星景写真!加算平均の方法と有効な使い方とは!?
撮影した画像について
それで先ほどの焦点距離35㎜でSS180秒で撮影した写真。
果たして星は点像になっているのか・・・。
一部を拡大してみます。
星が丸です。SS180秒とは思えない。ちゃんと追尾できています。
ただ、この時はSS180秒の画像を6枚撮影、つまり合計18分間撮影していたのですが、その6枚をPsでレイヤーで重ねてみると極微妙にずれていたので、多分極軸合わせが甘かったのだと思います。
とは言っても、SS180秒の長秒撮影でこれだけ点に写れば満足です。
また、ISO4000・SS20秒で固定撮影した画像と、ISO1000・SS180秒で追尾した画像では、レタッチ耐性が違います。すごくレタッチしやすいです。
これからもっとレタッチを学んで、よい星景写真を撮りたいと思います:)
まとめ
やっと赤道儀デビューできました:)
最近、インスタとかでも星景のレベルが半端ないですが、私も頑張ってそれくらい撮影したいと思います!
こ、これはすごいですね!
赤道儀使うとこんな設定でこんなに星が写るんですね…
いいものを見せていただきました m(_ _)m
初めて赤道儀に興味が湧きました!
ところで全く私事なのですが、先月から前々からやろうと思っていたブログを初めて見ました^^;
Circulation Cameraで検索して頂ければヒットすると思います。
本当に取り留めのない内容ですが写真中心なので良かったら暇なときに覗いてくだされば幸いです。
TSさん
いつもありがとうございます:)
赤道儀は使うのが手間ですが威力が半端ないです!
使うの楽しいですよ:)
ブログ拝見しました!
これからちょくちょく訪問させて頂きます。ビールが飲みたくなりますね笑
このブログのコメントする際にURLを入れて頂くとアクセスが増えるかもしれませんよ:)
早速ご覧くださったということでありがとうございます。
ワイズさんのようにアトラクティブな記事はなかなか書けませんが自分の色を出しつつ、役に立ちそうだなと思った知識は共有できるように頑張ります!
お言葉に甘えて次回からURL、入れさせていただきます。
これからもワイズさんの記事を楽しみにしています。
今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m
TSさん
ご返信ありがとうございます:)
ブログ楽しみにさせて頂きます:)
こちらこそよろしくお願い致します!
管理人様 初めまして。
今年から一眼レフデビューしまして、最近は天の川に興味を持ち
夜中に右往左往しております。
固定撮影で星が流れない程度に撮っておりますが、
天の川がなかなか強調出来ないので赤道儀の購入を考えております。
そんな時、管理人様のHPに出会えまして、
色々勉強させていただいております。
ポラリエかスカイメモで赤道儀デビューを考えておりますが、
僕もスカイメモに傾きつつあります。
これからも楽しみにしておりますので、
赤道儀を含め画像処理についても勉強させていただきます。
appotanさん
初めまして、コメントありがとうございます!
固定撮影では限界がありますよね・・・。
赤道儀があればその限界も越えられます:)
スカイメモはかなり良くできていると思います。微動雲台が今ひとつですが。
こちらこそ、拙い当ブログですがよろしくお願いします!
赤道儀を使用すると天の川がはっきりと写って凄いですね!
SS180にISO1000って・・
今までの常識を覆すかのような設定で
しかもこんなにハッキリと写るなんてとても驚きました(*゚▽゚*)
この設定だとノイズも少なくレタッチもしやすそうなので、
もし引き伸ばしプリントしても安心ですね。
あとは地上景のブレだけが気になるところですが、
Psでコピペする際に前景として切り取ったのを少しずらして
ペーストしたらうまくいくのでしょうか?
はみ出した部分はトリミングするとか?
ブレた写真を見た事がないので想像の世界ですが、
他にも色々と方法はあるのでしょうか?
最後になりますが、今回の記事でスカイメモが本気で欲しくなしました。
morinokoeさん
コメントありがとうございます:)
本当に赤道儀の威力に驚きました。感度も抑えてノイズも少ないのでレタッチも比較的楽です!
これからいい星景撮ってプリントするのが楽しみです:)
私も同じようなことを考えていました:)
少しずらして隠してしまおうと・・・。
ただ木とかだと難しいかなと思います。その点を考えて前景も選ぶ必要が出てきそうです。まだ試していないのでなんとも言えませんが・・・。
ネットで調べると色々とテクニックが紹介されていて奥が深そうですよ:)
新しいスカイメモTも発売されましたし、1台どうですか!?笑
また、写真が撮れたらアップさせて頂きたいと思います:)
はじめまして!
天の川のレタッチで検索してたらたどり着きました。
スカイメモTは海外で3月頃に売ってたので買ってしまいました(汗
やはりWi-Fiで接続して使うのはすごく楽でしたが、値段がこなれたスカイメモsで全然問題無いと思います!
この手の機材は「使ってなんぼ」だと思うので、お互いいっぱい撮りましょう♪
ちなみに、もし買うなら海外で買うことをオススメします。
単純に安いです(笑
kiiさん
はじめまして、コメントありがとうございます:)
すでにスカイメモTを購入されたのですね!早い!
ありがとうございます、そのままスカイメモSを使い倒したいと思います:)
海外の方が安いんですね:)
カメラ機材は海外の方が安いようですね、もし買う時は海外から買いたいと思います!
ワイズさん
こんにちは!
せっかくの新月期だったのですが
生憎の悪天候で…
100mmマクロを買ったので、花やアリンコ撮ってます。
それを観たカミさんもレンズを欲しがり
接写リングで騙すつもりが、パナの45mmF2.8マクロになり
ちょっと清水しちゃいました(涙)
赤道儀を使うと
長秒、低感度でコレだけ素晴らしい星空が撮れるのですね
レタッチも少し楽になるのではないでしょうか?
ホタルもコンポジットするみたいですが
ホタルは地表は動きませんから
星景の場合は地表をいかにレタッチするか
樹木が入るととても難しそうですね(笑)
タムロンA16は17-50の広角で
格安でなかなかの絵を出してくれて
F2.8は日中も星空にも両刀使いできるので
便利に使っていますが、ちょっと欲が出てきまして。
シグマ10-20とかタムロン10-24ってどう思います?
候補としてはDA16-45 という選択肢もあるのですが
3機種とも開放F値が3.5または4という事で
ここが悩みどころなのです。
アストロトレーサーを使うのが条件になってしまいますかね?
残念ながら、私は腕もソフトも持っていないので
地表は流れたままですが(笑)
きやっちさん
コメントありがとうございます:)
なかなか晴れないですよね・・・。
接写リングからパナの45mmF2.8マクロですか笑
レタッチもノイズに過敏にならなくて済むので楽です:)
ただその分、地上景が問題ですよね、色々と頭の中でシュミレーションを重ねています笑
やはりF2.8は欲しいところだと思います。
F3.5とかF4ならノイズを妥協するか、おっしゃる通りアストロトレーサーだと思います。
ただ、アストロトレーサーだとPsとかでの加工をしないときついと思います。
これから発売されるsigma14㎜F1.8がKマウントで使えたらいいんですけどね・・・。
ワイズさん、こんにちは!
皆さんのコメントを読ませて頂いて、焦り、コメントさせて頂きました。
2年前にスカイメモSを購入したものの理系コンプレックスからマニュアル(特に極軸合わせ)が理解できずに現在まで放置しておりました。
今般、ワイズさんのレポートを拝見して「星撮り」の勇気(?)が少し芽生えて来ました。
特に、アプリ(Polar Scope Align)を使用すれば簡単に極軸あわせが可能とのことなので、その使用方法をもう少し詳細に教えていただければと思いメールさせて頂きました。また、アプリの種類も検索すると、Polar Scope Align Pro等複数出てきます。ワイズさんがお使いのアプリはどの種類なのでしょうか?(私はiPadです。)
さらに、微動雲台の効果は、北極星のある角度に合わせやすい、北極星を望遠鏡の視野内に捉えやすいと理解すればいいのでしょうか?
幼稚な質問ばかりでお手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。
キッチョムさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
アプリ(Polar Scope Align)はそこまで大したものではないですよ:)
極軸合わせをする際に、日時のダイヤルを回して、極軸望遠鏡内のどの位置に北極星を合わせるのか割り出しますが、アプリを使えばその手間が省ける程度です。
私は無料の「Polar Scope Align」を使っています。
微動雲台は、北極星を望遠鏡の視野内に捉えやすいことと、極軸わせをし易くなることです(極軸合わせには、北極星を望遠鏡の視野内に捉えさらに微調整する必要があります)。
ちょっとわかり難いかと思いますが、いかがでしょうか!?
こんにちは。
スカイメモSの購入を考えているんですけども、Polar Scope Alignっていうアプリを使えば、目盛りは弄らなくていいとのことですが、目盛りの設定はどのようにしておけばよいのでしょうか?
アプリを使うのであれば、目盛りは別に適当でも問題ないのでしょうか?
よろしくお願いします。
NYNさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
撮影の際に、極軸合わせをした後でPolar Scope Alignを見て星の位置を定めれば、メモリーは適当でも構いません。
メモリーは日時定めて星の位置を決める役割があるようですが、Polar Scope Alignがそれをやってくれます:)
返信ありがとうございます!
目盛りは関係ないのですね。
その撮影の際の極軸合わせとは、緯度を合わせ、方角(北)に合わせた後に、Polar Scope Alignで北極星の位置を合わせるという事であっていますか?
何度もすいません。
宜しくお願いいたします。
NYNさん
ご返信ありがとうございます。
そうです!
なかなか難しいですが、うまく使えればかなり綺麗な星空を撮れますよ!
カメラの設定につてい