やっとニコンZレンズの超広角ズームである「Z14-30㎜f/4S」 が発表されました。2019年4月に発売予定です。
一体どのようなレンズになっているのか、Fマウントの超広角ズームレンズである14-24mmf/2.8や16-35mmf/4との比較を通して、Z14-30㎜f/4Sのスペックを見てみたいと思います。
どんなレンズになっているのか楽しみです。
目次
ニコン Z14-30mmf/4Sのスペックを14-24mmf/2.8と16-35mmf/4とで比較してみる
価格
Z14-30mmf4S | 14-24mmf2.8 | 16-35mmf4 | |
価格 | 税抜169500円 | 税抜280000円 | 税抜160000円 |
Z14-30mmf/4Sは2019年4月発売予定で価格は税抜169500円の予定となっています。
ちなみに、14-24mmf2.8は2007年11月30日発売で税抜280000円、16-35mmf4は2010年2月26日発売で税抜160000円でした。
Z14-30mmf/4Sと16-35mmf4は小三元で同じくらいの価格帯かなと思います。
重さ・大きさ
Z14-30mmf4S | 14-24mmf2.8 | 16-35mmf4 | |
重さ | 約485g | 約970g | 約680g |
大きさ | 約89mm ×85mm |
約98mm ×131.5mm |
約82.5mm ×125mm |
Z14-30mmf4Sの重さは約485gで他のFマウントレンズよりも非常に軽いです。
14-24mmf2.8は開放f2.8なので重いのは当然ですが丁度半分の重さとなっています。同じF4レンズである16-35mmf4と比べても約30%軽量化されています。ちなみに、Z24-70㎜f4Sが約500gですが使っていて相当軽く感じます。
大きさもZ14-30mmf4Sは一番小型です。他の2本と比べても4cm弱短いので、かなり小さく感じると思います。ただし、沈胴機構なのでワイド時に約112.9cmに伸びます。
画像引用:nikonイメージング
沈胴式は見た目や使い勝手が個人的にあまり好みではありませんが、収納時にこれだけレンズが小型化するなら有りです。
やはり小型軽量化は大切だと感じます。先日、スノートレッキングした際にZ6+Z24-70㎜f4Sを使いましたが、ストラップも付けずに手に持って歩けました。レフ機の時は重くてそんなこと出来なかったので、ミラーレスになってかなり機動力が上がったな思います。
あと出玉レンズではないのでフィルターワークも便利になるでしょうね。フィルター径は82㎜です。
レンズ構成
Z14-30mmf4S | 14-24mmf2.8 | 16-35mmf4 | |
レンズ構成 | 12群14枚 (EDレンズ4枚、非球面レンズ4枚、 ナノクリスタルコート、 最前面のレンズ面にフッ素コート) |
11群14枚( EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、 ナノクリスタルコート) |
12群17枚( EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、 ナノクリスタルコート) |
私はレンズ構成に詳しくないのでこれを見ても何も分かりませんが、Z14-30mmf4SはEDレンズ4枚、非球面レンズ4枚を採用し優れた光学性能を実現しているとのこと。他のZレンズ同様に無限遠から近距離まで、絞り開放から、画像周辺部までシャープな解像力を発揮します。確かにZ24-70㎜f4Sもクッキリとした描写をします。
参考:ニコン Z 24-70mm f/4 Sと24-70mm f/2.8E VRの解像力を比較してみる!
また、点像再現性も優れているとのこと。絞り開放でもサジタルコマフレアが抑えられているようなので、光が尾を引いたようになりません。開放F4なので星を撮る人は少ないかもしれませんが、夜景の撮影などにはメリットがあるかもしれませんね。
画像引用:nikonイメージング
作例を見てもかなりすごい描写をしていると思います。画面隅々までシャープだし、開放でも点が点で写っています。
そして、歪みも少ないらしい。14-24mmf2.8は歪みが割と強いです。歪みくらいLrで補正すれば良いと思うかもしれませんが、そうすると画面端が引っ張られる感じになって不自然なことがあります。なので、歪みは最初から極力少ないに越したことがありません。
あと、Z14-30mmf4Sは出玉レンズでないので逆光耐性にも期待できます(ナノクリスタルコート採用)。ちなみに、Z24-70㎜f4Sの逆光耐性はバケモノ級に強いです。Zレンズの逆光耐性はどれも凄まじいのではないかと思います。
ちなみに、上画像は14-24mmf2.8のゴーストの画像ですがこれには毎回苦労しています。
コーティングに関してもZ14-30mmf4Sは最前面のレンズ面にフッ素コートが施されています。優れた防汚性能で汚れが付着しにくく、付着した場合も簡単に拭き取り可能。
画像引用:nikonイメージング
水しぶきや雨雪が付着しても簡単に拭き取れたりブロアーで吹き飛ばすことができるのは良いですね。
最大撮影倍率・最短撮影距離
Z14-30mmf4S | 14-24mmf2.8 | 16-35mmf4 | |
最大撮影倍率 | 0.16倍 | 0.14倍 | 0.24倍 |
最短撮影距離 | 0.28m | 0.28m | 0.29m |
Z14-30mmf4Sの最大撮影倍率は0.16倍なので、14-24mmf2.8よりもほんの僅かに大きく写せます。ちなみに、16-35mmf4が0.24倍なので、この中ではダントツで一番大きく写せます。
最短撮影距離はどれもほとんど同じです。14-24mmf2.8は前玉ギリギリまで寄れる感じでしたが、Z14-30mmf4Sはレンズが短い分、ワーキングディスタンスが長いはずです(最短撮影距離はセンサーからの距離なので)。
その他特徴
画像引用:nikonイメージング
Z14-30mmf4Sはシーリングが施され防塵・防滴に配慮した設計となっています。14-24mmf2.8も同様に防塵・防滴に配慮した設計ですが、厳しい環境でも心配なく使えるのは心強いです。さすがニコン。
あと、焦点距離14㎜〜30㎜まで使えるのも便利です。14-24mmf2.8を使っていても28㎜とか30㎜くらいを使いたいなって時が割と多いので助かります。
MTF性能曲線図はこんな感じ。
Z14-30mmf4S
画像引用:nikonイメージング
14-24mmf2.8
画像引用:nikonイメージング
16-35mmf4
画像引用:nikonイメージング
Z14-30mmf4SのMTF性能曲線図はすごい。
気になる点
唯一気になる点としては光条の形状。あの光のうにうにしたやつです。
サンプルで見る限りでは個人的にそこまで綺麗な感じではなかったように思います。光の線が扇状に広がる感じ。
ただ、あくまでもサンプルなので、絞り込んだで太陽を写した時にどんな光条をするのか気になります。
まとめ
これは買います!
だんだんとZレンズも増えてきましたね!
さっそく予約しましたー!
このレンズで今まで撮った風景を撮りなおしたい!
大三元も欲しいけど、風景がメインなのでまずはこれです!
ゼッドさん
おめでとうございます!!
どんな写りなのか楽しみですね:)