「Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS」 と「スカイメモS用微動雲」を購入しました。
以前から気になっていたのですが、重いし撮影に手間が掛かるとのことで、なかなか導入出来ずにいた赤道儀。
ただ、一度試しに使ってみようと思い購入に至りました。
今年の夏はこれを持って山頂で最高の星空を撮影したい。今回はただの購入報告ですが、これから作例も上げていきます:)
Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS + 微動雲
購入する動機
これまで星空は殆ど焦点距離14mm前後の超広角域でしか撮影していませんでした。
それは天の川を撮りつつ地上景も入れやすいということもありますが、星のブレが気になるということも大きいです。
以前、焦点距離24mm・SS20秒で撮影した星景写真をA3サイズにプリントしたことがあったのですが、星のブレが大きく目立ちました。私は写真を大きくプリントしたい派なので、これはちょっと納得できません。
また、シャッター速度をそれよりも早くしようとするとISO感を上げる必要がありますが、それもノイズの観点できついです。
なのでそれ以来、星のブレが目立ちにくい超広角域でばかり撮影していました。
ただ、超広角域ばかりでなく35mmとか50mmくらいでデカく迫力のある天の川を写したい時もあります。また、超広角域でも大きくプリントするとやはり星のブレは分かります。点像の星を撮りたい。
あと、もう少しノイズを抑えてクオリティーを高く撮影したいですね。
ということで今回、赤道儀の導入に至りました。赤道儀があれば星のブレは無くなりますし、低感度で長秒撮影したり加算平均したりしてノイズを抑えることもできます。
今までの不満を一気に解消できる訳です。
もちろん、赤道儀を使用すると地上がブレてしまうので、その点をうまく克服する必要があります。
ポラリエにするかスカイメモSにするか
購入する条件としては以下の通り。
- 登山で持ち運べる重さ・大きさ
- フルサイズ機+重いレンズに耐えられる
やっぱり登山には持っていきたい。あの地上ではなかなか見られないような星空を赤道儀を使って撮影してみたいです。
そうなると、登山装備や他のカメラ機材もあるので、赤道儀の重さはせいぜい2kgまでが限界です(微動雲台など含め)。ただでさえ20kg超えを背負うことになるので、これでもきついですけど。
あとはフルサイズ機+重いレンズに耐えられることですね。ちゃんと使えなかったら意味がありません。
これで調べると、「Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ」と「Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS」が自然と候補に上がりました。どちらもメジャーな商品ですね。
Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ + 極軸微動雲台セット
ポラリエは本体重量約740gでサイズもコンパクトなのは良いですが、搭載可能重量が2kg以下といのがネックです。フルサイズ機+14-24mmF2.8とかでも使えるんでしょうが、ちょっと不安です。
Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS + スカイメモS用微動雲台セット ブラック
一方で、スカイメモSは本体重量約1kgでサイズも大きめなのがネックですが、搭載可能重量が5kg以下です。望遠とかを使わない限りは全然問題ないでしょうね。
今回は搭載可能重量の差が決め手になりスカイメモSをゲットです。
スカイメモS
これ。
覚悟していましたがデカイですね。大きめのレンズくらいはあります。重さは約1kg。
スカイメモSは下画像のように後ろの方にキャップが付いています。
これを外すと極軸望遠鏡というのもが出てきます(確か極軸望遠鏡はポラリエでは別売りだったはず)。
これを覗くとこうなっています。
これを見ながら「天の北極」に赤道儀を合わせていきます(極軸合わせ)。
その時に役立つのが微動雲台です。
微動雲台
ご存知の通り、星は北半球では北極星を中心に回転しているように見えますね。
こんな感じに。
この回転の中心点を「天の北極」と言います。
そして、赤道儀はこの「天の北極」に向けてセッティングする必要があります。
ただし、先ほど「北極星を中心に回転している」と書きましたが、実は北極星は正確な「天の北極」ではありません。北極星も中心点から微妙にズレていて僅かに回転しています。
なので、赤道儀のセッティングは北極星を目安にしながら、この微妙なズレを考慮し正確な「天の北極」に合わせていきます。
これがすごい繊細な作業で普通の自由雲台とかだとかなり手間が掛かるらしいですね。まだ、やったことありませんが。
そこで微動雲台の出番です。これはその名の通り各ノブを回すと微細に動きます。本当に少しずつ動きます。
これがあると比較的楽に極軸合わせができるようですね。
ただ、スカイメモS用の微動雲台は評価が微妙みたい。とは言っても、他のものを選ぶ知識もないので、素直にセットで購入しました。
ちなみに、この微動雲台は重さ615g。
三脚とカメラを取付ける
三脚とカメラを取り付けるとこんな感じ。
カメラ、レンズ、自由雲台、赤道儀、微動雲台で合計約4kg。三脚入れると5kg超えですか。重いですね。鍛えよう・・・。
ちなみに、三脚のスペック的には余裕ですが、足場はしっかりした場所にしないと。
こんな感じで動くことで、星を追尾するのですね。
これから楽しみです。
近々試し撮りしたいと思います:)
まとめ
やっと赤道儀をゲットしました:)
これで美しい天の川を撮影したい!
ワイズさん
おはようございます!
イイですね!赤道儀…
ところで、星は流れることがなくなると思いますが
ワイズさんの真骨頂は地表の景色も入る星野撮影だと思うのですが
地表は流れてしまいますよね?
今後どんな風に対処するのか楽しみです!
素敵な作品を楽しみにしています!
素人ながら私はK-3Ⅱのアストロトレーサーで
今年は楽しむつもりです。
5月25日以降は新月期、楽しみですね!
きやっちさん
こんにちは、コメントありがとうございます:)
地上景のブレをどうするか悩んでいます・・・。
山の稜線くらいならどうにかできますが、木とか細かいものはどう対応したらよいか・・・難しいです:)
うまいこと対処して極上の星景を目指したいです。
ペンタックスはアストロトレーサー羨ましいです!
お互い素晴らしい星空に出会えると良いですね:)
ワイズさんこんにちは
私も赤道儀は同じく以前から気になっており、ポラリエとスカイメモSで購入検討しているところです。
スペック的にもスカイメモSの方が優れているように感じますが
極軸合わせが簡単に出来るのかと地上のブレ対策が気になっています。
今後ブログでもそのあたりを記事にして頂けると助かります。
赤道儀を使用して撮った写真楽しみにしていますね^^
morinokoeさん
コメントありがとうございます!
極軸合わせは微動雲台があればなんとかいけそうな気がしますが、使用後に感想を書いてみたいと思います:)
ただ、微動雲台は確かにイマイチな感じですね、ないよりは全然マシですが。
地上のブレは焦点距離にもよりますが、望遠での使用となると、やはり相当良い三脚と雲台が必要になりそうです・・・。広角なら大丈夫そうです。
早く撮影に行きたいです!今後ともよろしくお願いします:)
SUNWAYFOTO スライドプレート DMP-100Rをカメラと雲台の間にかませると、重心が三脚中心に動くので、安定しますのでオススメです。
ただし、数時間の長時間露光時は、赤道儀と干渉し始めますので、注意が必要です。
いつもサイトみてますさん
初めまして、コメントありがとうございます!
貴重な情報ありがとうございます:)
結構不安定な感じだったので早速使ってみます!
購入直後ですが、登山だと新発売のスカイメモTがいいかもしれませんね。
車などで行く場合、望遠で撮る場合はSと使い分けるといいかもですね。
http://www.kenko-tokina.co.jp/optics/sky_memo/4961607465998.html
いつもみてますさん
コメントありがとうございます:)
スカイメモTでましたね、スカイメモSを買ったばかりなのに・・・。
しかも、スカイメモTは重さや耐荷重的にもちょうど良い感じです!
登山用に欲しいです・・・笑
赤道儀の動きを止めた状態で撮影した地上の風景から星をスポッティングで消し、そこに赤道儀を利用して写しとめた点像の星を明合成していくのが一番。