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北海道厳冬期での写真撮影の服装!ー20度以下での撮影を耐えたレイヤリング!

投稿日:2016年2月3日 更新日:

皆様、寒いこの時期の撮影をどういった服装で乗り切っていますか?

寒い場所でのアウドドアに慣れた人なら自分流の服装があるのでしょうが、これからアウドドアウェアを揃えようとする人や寒さに慣れていない人はどうしたら良いのか迷うこともあるかもしれません。

そんな時には、登山などで用いられるレイヤリング(重ね着)の考え方が頭に入っていれば、スムーズに最適な服装を選ぶことができます。

ということで、ー20度以下での撮影を余裕で耐えた私の服装を参考にしながら、レイヤリング(重ね着)の基本的な考え方をご紹介したいと思います!

20160202-_DSC7258

ただし、登山におけるレイヤリング(重ね着)は衣服の素材、運動量、環境など様々な要素を考慮する必要があり熟練者でも結構難しいです!

なので、ここで書くのはあくまでも写真撮影での服装となります。登山のようなシビアな仕様ではないのでご注意を:)

ー20度以下での撮影を耐えた私のレイヤリング

まず、これが私が撮影で着る装備です。美瑛や早朝ではこんな衣服を着ています。

20160202-_DSC7258

ふつにデニムとかありますが・・・。登山ではないので問題ありません。

そして、この中から厳しい寒さを想定して選んだのかこの装備です。

20160202-_DSC7270

これを重ね着して、ー20度以下での撮影を余裕で耐えました。もっこもこですが。

それで、なぜこのような服装になったのか・・・。

それにはレイヤリングの考え方が関係しています。

レイヤリング(重ね着)の基本

レイヤリングとは単純に重ね着の事です。横文字にするとかっこいいですね。

でも、そもそもなぜレイヤリングをするのか??

例えば、衣服には吸湿性に優れたウェアや防水防風性に優れたウェアどなそれぞれ特化した機能があります。

そして、それぞれの機能に特化したウェアを組み合わせることで、相乗効果をもたらすことができます。

また、レイヤリングの組み合わせを変えることで、日々変化する環境へ適応することも容易です。着るものの組み合わせを変えるだけですから。

というように、レイヤリングにはこのようなメリットがあります。

そんな便利なレイヤリングですが、単純にたくさん重ね着すれば良い訳ではありません。

これには大きく3層に分けて考える必要があります。

  • ベースレイヤー:肌着
  • ミドルレイヤー:中間着
  • アウターシェルレイヤー:一番外側

です。

それぞれ詳しく見てみたいと思います。

ベースレイヤー

ベースレイヤーはざっくり言うと肌着みたいなものです。

この層に求められるのは汗を吸って逃がす役割です。それにより、身体が冷えるのを防ぎ快適な環境を与えてくれます。

よって、吸湿・速乾性能に優れた化学繊維やウールが最適とされます。特にウールは匂いも抑えてくれます。

一方で、綿は乾きにくいので最も避けられる素材です。

私の衣服で言うとこれがベースレイヤーです。

20160202-_DSC7267

充実した装備とは言えませんが。ちなみに、写真には靴下、手袋、ネックウォーマーが写っていますが、これらはベースレイヤーには多分含めません・・・。

なので、長袖Tシャツだけがちゃんとしたベースレイヤーと言えそうです。この長袖Tシャツはモンベルのジオラインという高性能素材のもので吸湿・速乾性能に優れています。

タイツもあります。

(モンベル)mont-bell ジオラインM.W.タイツ Men’s 1107529 BK ブラック M

私はそんなに寒がりではないので履きませんが、あればより暖かです。

登山のように汗を掻く訳ではないので、アウトドアブランドのものでなくとも、ユニクロのヒートテックとかでも良いと思います。

ちなみに、手袋はこれです。

FullSizeRender-7
参考:写真撮影用のカメラグローブ(手袋)を買ったよ!寒い日の撮影におすすめ!

MATIN 撮影用手袋 マルチシューティングクラブL ブラック M-7854

やはり指を出すと冷えるので、中に薄手の手袋をしたら良いなと思いました。

ミドルレイヤー

ミドルレイヤーは中間着です。

この層に求められるのは熱を逃がさない役割です。魔法瓶でいう外側と内側の間の空洞の部分にあたります。

魔法瓶ではこの部分は真空になっていますが、レイヤリングでは空気の層を作ります。この空気の層が断熱効果を発揮してくれます。

なので、空気を多く含むフリースやダウンが好まれます。

それでこれが私のミドルレイヤーです。

20160202-_DSC7264

中厚フリースと厚手フリース、薄手ダウンと厚手ダウンの4枚を状況に応じて組み合わせます。

かなり寒いことが想定できれば、厚手フリースと厚手ダウンで対応します。非常に暖かで厳冬期でも少し動けば汗を掻きます。

私は登山も趣味なので色々揃えていますが、そうでない人は薄手or中厚フリースと厚手ダウンの2枚があれば、かなりの状況で対応できると思います。

そこまで寒くなければフリース1枚、寒ければフリースと厚手ダウンの2枚重ねですね。

(モンベル)mont-bell アルパイン ダウンジャケット Men’s 1101426 BK ブラック M

モンベルのダウンは安いですが、軽くて暖かで良いです。

アウターシェルレイヤー

アウターシェルは一番外側の着る衣服です。

この層は雪雨風から守る機能が求められます。まさに、シェル(殻)です。

ちなみに、ミドルレイヤーのフリースは風をスースー通します。ダウンもものによっては防風性や撥水性などがありますが、完全ではなく信頼性が薄いです。

これではミドルレイヤーの空気の層も断熱効果を発揮できません・・・。

なので、防水防風性の高いアウターシェルレイヤーが必要になります。

それで私のアウターシェルはこれです。

20160202-_DSC7269

デニムが写っていますが、デニムはアウターシェルではありません・・・。

アウターシェルで最もメジャーなのはゴアテックスの生地を使ったものです。私もマムートのゴアテックス製ジャケットを使用しています。高価ですが信頼性があり長持ちします。

下はモンベルのゴアテックスパンツです。メーカーがバラバラでかっこ悪いですが、マムートが高くて買えませんでした。なので、モンベルのストームクルザーを使っています。

ちなみに、普段はデニムだけです。雪の中を漕いだり、冬が激しく降るときだけモンベルのパンツを履いています。

もちろん、寒がりの人は下半身も上半身と同じように、タイツを履いたり厚手のズボンにしたりとレイヤリングをしてください。

あと、足元はスノーブーツなどが冷えなくて良いと思います。そして、スノーブーツの王道はこれだと思います。

[ソレル] SOREL Caribou NM1000-F14 281 (Buff/11)

ソレルのカリブーです。

私も数年前より使用していますが全然足元冷えません。

写真撮影以外でも重宝しています。

改めて

20160202-_DSC7258

これだけあれば北海道の厳冬期でも暖かに撮影できます。

この先、アウドドアウェアを購入していこうと考えている方は、レイヤリングを念頭にしておけばバランスよく揃えることができると思います。

ベースレイヤーが汗を吸って逃がす吸湿・速乾性能、ミドルレイヤーが空気を含んで断熱、アウターシェルレイヤーが防水防風性能で雪雨風から守るです。

まとめ

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最近、おしゃれな洋服よりも高機能なウェアが増えきました・・・。

それもなんだか寂しいような・・・笑


  1. mickey より:

    こんにちは
    カメラも防寒カバーを買いました。
    それに手を入れて持っていると
    手袋が要りませんでした。(右手だけ)

    https://www.etsumi.co.jp/html/products/detail.php?product_id=2117

    • ワイズカメラ より:

      mickeyさん

      こんにちは、コメントありがとうございます:)

      カメラの防寒カバーというのもあるのですね!これなら手が冷えませんね、バッテリーも持ちがよくなりそうです!

      大津海岸に行ったのですが、波でカメラが凍りました・・・

  2. タマタマ より:

    はじめまして。
    いつも綺麗な北海道の写真にうっとりしています!

    来年度の冬に北欧へ旅行に行き、オーロラを撮影する予定です。
    来年に向けて今年の冬から売れ残りを安く買っておくべきか悩んでいたところでしたので、非常に参考になりました。

    厳冬期での撮影について、いくつか質問させてください。
    三脚や雲台が、寒さによって動きが悪くなったことはありますか?
    グリスが塗られている自由雲台だと、グリスが固まり動きが悪くなったということを聞いたことがありますが・・・

    また、カメラ自体が寒さで動かなくなったことはありますでしょうか?
    ↑のコメントで書かれている、波で凍った時はどのような状況でしたでしょうか。

    ちなみに、現在私が持っている機材は
    カメラ:Canon EOS 70D
    レンズ:キットレンズやsigmaの単焦点レンズを持っていますが、オーロラ撮影のためにTokinaのAT-X 11-20mm F2.8を購入予定
    三脚:ベルボンのUT-63Qを使用中、星を撮るのが好きなので、頑丈そうなmanfrotto 055(もしくは190)シリーズも検討中です

    私自身福岡に住んでいるため、少し前の大寒波でもなければ氷点下の世界にはほとんど無縁です。
    北海道と北欧では若干環境が異なると思いますが、北海道での経験談を教えていただければ幸いです。

    • ワイズカメラ より:

      タマタマさん

      はじめまして!コメント、そしてブログへのご訪問、誠にありがとうございます:)

      記事を参考にしていただけて嬉しい限りです:)
      そして、オーロラの撮影ですか!!羨ましいです笑

      寒い場所での撮影には思わぬトラブルが起きることがあります。
      少し時間がかかってしまうかもしれませんが、後で詳しくお返事したいと思います。

      すいませんが、少々お待ち下さい:)

  3. mickey より:

    撮影お疲れさまです。

    カメラは大丈夫ですか?
    防滴であっても、防水ではないので。
    塩分も気になります。
    潮風だけで、錆が発生しますから

    海に行ったときは必ず車はすぐに
    洗車しています。

    海の側に停めていた車が、一年も経たないで
    ボンネットに穴が開いたのを見ているので
    車庫に入っていると同じ場所でも錆の発生は
    格段に少ないですね。

    • ワイズカメラ より:

      mickeyさん

      コメントありがとうございます:)寒くて大変な撮影となりました!

      おっしゃる通り塩分気になります。
      きれいに拭いたので大丈夫だとは思っていますが・・・。

      そうですよね、車もきれいにしなければ:)
      しかも、この時期は融雪剤も厄介です!

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