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カメラのやっかいなあいつ。フレア・ゴーストの防止方法。

投稿日:2014年12月27日 更新日:

フレア・ゴーストとは。

フレア・ゴーストとは、強い光の影響で写真がぼやっと白くなってしまったり、光の玉が出現してしまう現象です。

いい写真が撮れたと思っても、フレアやゴーストで台無し、がっかりということもしばしばあるかと思います。

強い光の影響で写真がぼやっと白くなることを「フレア」とか「ハレーション」と呼びます(厳密には二つは違うようですが)。さらに光の玉が幾何学的な模様で現れるのが「ゴースト」と呼ばれます。

下写真はゴーストです。中央下に光の玉が写っています。

フレア・ゴースト

下写真がフレアです。

白ぽくなって色味が薄れています。

フレア・ゴースト

起こりやすい場面

これは逆光や半逆光です。

逆光や半逆光って綺麗な写真が撮れる一方で、それなりのリスクもあります。逆光や半逆光など、カメラが向いている方向に強い光源(太陽やライト)があると、フレアやゴーストが起こりやすいです。

原因としては光がレンズ面で反射したり、鏡筒内反射(レンズの筒の中で光が反射すること)です。カメラはすんごい技術の集まりですが、完ぺきではないんですね・・。なので撮影者が工夫して防止する必要があります。

いや・・防止のまえに

フレア・ゴーストの防止方法とか言っておいて、あれですが・・・。フレア・ゴーストの防止は手間もかかるし、完全に無くせるわけではありません。なので、うまくフレア・ゴーストを写真の要素にする方法を考えるのも有効な一つの手です。

フレア・ゴーストの特性

フレア・ゴーストにも特性があります。

まず、「広角でゴーストができやすい」、「望遠で画面半分あるいは画面全体的に白くもっやとフレアがでやすい」です

また、絞りでその形がかわります。絞ることではっきりしなかったゴーストが、小さくはっきりと現れたり、もやっとしたフレアが絞ることでゴーストに変わったりします。

なので、広角で絞った方が綺麗なゴーストが発生します。そっちの方が、写真の要素に取り込みやすくなりますね。また、光源が画面の隅にあった方が、きれいな列でゴーストができ、写真に映えます。

フレア・ゴースト

上の写真は、広角側、F22まで絞り、光源を隅にしました。ゴーストがきれいに映る法則ですね。斜めにゴーストが写ってピカーと綺麗だと思います。

構図を意識すれば、ゴーストってきらきら綺麗だと思います。

さて、本題の防止方法です。

防止方法

これはおおよそ二つの場面に分けて、考える必要があります。斜めから強い光が差し込む時の様な「光源が画面外にある場合」と、もろに光源が正面にある時のような「光源が画面内にある場合」です。

光源が画面外にある場合

レンズフード

まずはレンズフードです。あのレンズに着ける花びらみたいなやつです。

レンズフードはレンズに強い光が当たらないよう、光をカットしてくれるのでフレアやゴーストの防止になります。

レンズフードは様々な形がありますが、花びらのような形の方が、しっかりと光をカットしてくれるようです。また、使っているレンズに適したものじゃないと、画面にフードの影が映ってしまうので注意です。

ただ、レンズフードは、広角側でぎりぎり画面に写らないように設計されています。つまりもっとも広角側で最適化されています。よって、ズームレンズの場合、望遠側などでは効果が無かったりします。

そこで、ハレ板という方法もあります。

ハレ板

ハレ板って下の様なものです。

フレア・ゴースト

ハレ板も直接強い光がレンズにはいらないようにしてくれます。

また、専用のハレ板を使わなくても、黒い画用紙を代わりに使ったり、あるいは帽子や手のひらでも同じようなことができます。

これ結構効果あります。

F値開放付近で

上記したように、フレア・ゴーストは絞った方がはっきりします。

なので、F値を絞ると目立たなかったフレアやゴーストが、目立つゴーストになってしまうことがあります。

なので、可能であればF値開放付近で撮影した方が良い場合があります。

光源が画面内にある場合

この場合は、レンズフードでは防げません。対策はなかなか難しいです。

フィルターを外す

ますレンズに付けているフィルターを外すことが対策になります。

特に望遠系レンズの場合、だと映像素子とフィルターの間で光が反復反射しゴーストが発生することがあります。

構図を変える

構図を変えて、光源を画面の中心にくるようにします。

光源が画面の隅にあるとフレアやゴーストが出来やすくなるので、なるべく中心にします。あるいは、光源が木や建物などで隠れるようにします。

光源の位置によるゴーストの違いはこんな感じです(あくまでも私のレンズの場合)。どれもF11で撮影です。

DSC_2977
DSC_2990
光の筋が走る距離が、長ければそれだけゴーストも長く形を変えるようです。

ただ、これもレンズによりけりです。他のレンズでは違う結果になることもあります。

 

また、
DSC_3002
このように光源を完全に中央にすると、画面隅に円形の筋が現れることもあります。

光源は端になり過ぎず、かといって中央にもなり過ぎないようにするのがポイントです。微妙でむずかしい。

絞り過ぎない

上記しましたが、絞りればそれだけゴーストは派手になります。

例えばこれです(あくまでも私のレンズの場合)。

F8
DSC_2979
F11
DSC_2980
F16
DSC_2981
F22
DSC_2982
F値が大きくなるにつれて、画面右下のゴーストが派手になっていきます。太陽のピカーとした光の筋(光条)は絞った方が綺麗なんですけどね。

個人的にはゴーストを完全に消せないなら、あえて派手なゴーストで作品の一部にしてしまうことも一つの手だと考えます。これも状況によりますが。

 

もしゴーストを目立たせたくないなら、「絞り過ぎない、光源の位置を端にし過ぎない」というのは効果がありそうです。

ただし、レンズにはそれぞれ個性があるので、絶対ではありません。この場合、いろいろ難しいですね。

他には、レンズの技術にたよる。

最近のレンズだと光の反射を抑えるコーティングが施されていたりします。ちなみに、各メーカーすべてのレンズの施されているわけではありません。確認の必要があります

フレア・ゴーストの防止方法には、これらのコーティングをされたレンズを使用するという選択肢もあります。

あとは高いレンズになるほどゴーストが現れ難いです。

よろしければ、参考にしてください。

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  1. より:

    お尋ねします🙇
    専門家にこれはフレアか?見ていただきたい写真がありますが
    お願いできますか?

    • ワイズカメラ より:

      舘さん

      コメントありがとうございます!
      専門家ではありませんが、どのような写真でしょうか!?

comment

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