待望のNikon Z 14-24mm f/2.8 Sが発表されました。
一体どんなレンズなのかFマウントの14-24mm f/2.8、Zマウントの14-30mmF4、ソニー FE 16-35mm F2.8、ソニー FE 12-24mm F2.8などとの比較を通して、Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sが一体どんなレンズなのか、そのスペックを確認してみたいと思います。
目次
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sのスペックについて
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sの重さ大きさについて
まず、特徴なのが約650gと非常に軽量なことです。
焦点距離14mm以下から始まる開放F値2.8通しのレンズとしては世界最短・最軽量らしい。
※表は横スクロール可能です。
Z 14-24mm | Z 14-30mmF4 | F 14-24mm | FE 16-35mm | FE 12-24mmF2.8 | SIGMA 14-24mmF2.8 (Eマウント) |
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重さ | 650g | 485g | 970g | 680g | 847g | 795g |
大きさ | φ88.5mm×124.5mm | φ89mm×85mm | φ98mm×131.5mm | φ88.5mm×121.6mm | φ97.6mm×137mm | φ85.0mm×133.0mm |
ソニーのFE 16-35mmF2.8よりも軽量なのは凄いですね。さすがにZ 14-30mm F4よりは165g重いですが、F4かF2.8の違いがあるので・・・。
Fマウントの14-24mmF2.8との比較では、320gも軽量化されています。
画像引用:NiKON HP
軽量化されただけでなく、一回り以上コンパクトです。
これだけ軽量コンパクトなら登山などでも負担になりにくいですね。ちなみに、シグマ14mmF1.8は1120g、サムヤン14mmF2.4は791gなので、これらと比較しても断然軽量です。
これは欲しい・・・。
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sのフィルターについて
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sは112mmのフィルターが装着可能となっています。
ただし、レンズそのものに直接付けるのではなく、付属するバヨネットフード HB-97を介してとなります(通常タイプのバヨネットフード HB-96も付属する)。
画像引用:NiKON HP
このような感じですね。フィルターホルダーをレンズフードに組み込んだみたいなイメージですかね。
PLフィルターについてはNikonより「円偏光フィルターII 112mm」というのが発売されます。NDフィルターは市販のものも使えるそうです。
ちなみに、径112mmのフィルターは径82mm以下のフィルターと比べてあまり一般的ではなく、種類もそれほど多くないのが現状のようです。
Kenko NDフィルター PRO ND8 プロフェッショナル 112mm 光量調節用 010723
価格もやや高価です。
とは言っても、広角14mmF2.8で丸枠のフィルターが使えるのは画期的ですね。ちなみに、Zマウント 14-30mm F4とソニー FE 16-35mmF2.8は共に径82mmです。他は出玉で丸枠フィルター不可。
さらに、レンズのマウント側には、シートタイプのフィルターを簡単に装着できるフィルター枠を採用しています。
画像引用:NiKON HP
ソフトフィルターなどを取り付けたりすることができますね。
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sの描写性能について
各レンズのレンズ構成は以下の通りです。
Z 14-24mm | Z 14-30mmF4 | F 14-24mm | FE 16-35mm | FE 12-24mmF2.8 | SIGMA 14-24mmF2.8 (Eマウント) |
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レンズ構成 | 11群16枚 | 12群14枚 | 11群14枚 | 13群16枚 | 14群17枚 | 13群18枚 |
まず、Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sは、Fマウント14-24mm f/2.8の前玉にあった大きく前へ張り出す形状のレンズを廃止し、大口径の両面非球面レンズを採用するという新たな光学設計になっています。
画像引用:NiKON HP
大きな前玉はFマウント 14-24mm f/2.8の特徴でした。傷が付きそうでビクビクしていた。あれが無くなったわけですね。これにより大幅な小型・軽量化と、フィルターの装着を可能にしているようです。
さらに、Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sの11群16枚のレンズには、EDレンズ4枚、前玉の両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚4面を採用し、絞り開放から画像周辺まで、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを圧倒的に上回る解像力を発揮すると謳っています。
Nikon Z 14-24mm f/2.8 SとAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDのMTF曲線を見てみましょう。
特に、Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sの広角側のMTF曲線は上に張り付くようで、その描写性能の高さが伺えます・・・。
当然、星の描写にも力を入れています。HPでは以下のように記載されている。
特に開放F値2.8での点像再現性をさらに強化しており、画像中心部だけでなく周辺部の点光源まで美しく再現。プロフェッショナルも愛用するAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDよりも、さらに優れた点像再現性をズーム全域で発揮します
これはかなり期待できます。
逆光耐性については、従来からのナノクリスタルコートと、Zレンズで新たに採用されているアルネオコートが施されています。Zレンズは驚異的に逆光に強いので、Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sも鬼の逆光耐性となるでしょうね。
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sのその他性能
Nikon Z 14-24mm f/2.8 Sは防塵・防滴になっています。随所にシーリングを施しているので、フィールドの厳しい環境にも対応できる。ちなみに、前玉にはフッ素コートもしてあるので、メンテナンス性も高いです。
そして、AF駆動には静音性の高いSTM(ステッピングモーター)を採用されています。動画撮影などにも優位。
あとは、絞り、撮影距離、被写界深度などの情報を確認できるレンズ情報パネルを搭載、コントロールリングではフォーカス(M/A)、ISO感度、絞り値、露出補正のいずれかの設定機能を割り当て可能、またFn1/Fn2ボタンが設置されておりカメラのFnボタン同様に使えます。高い操作性です。
手ぶれ補正は広角なので搭載されていないようですね。
これで大三元が揃いました。
Nikon 標準ズームレンズ NIKKOR Z 24-70mm f/2.8S Zマウント フルサイズ対応 Sライン
Nikon 望遠ズームレンズ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S Zマウント フルサイズ対応 Sライン NZ70-200 2.8
まとめ
ついにNikon Z 14-24mm f/2.8 Sが出ましたね!
希望小売価格:352,000円ですか・・・。
FE12ー24mm F2.8 GMは847g 14群17枚なので
そこそこ重いですね。でも97.6 x 137mmなので
SIGMAより小型で、片手で振り回せます。
ただ値段だけがネックです。
mickeyさん
FE12ー24mm F2.8 GMは神レンズだと思います!
価格がどんどん上がっていく・・・。
次のレンズを何買おうか迷っていて、とりあえずこれの発表を見て決めようと思っていたのですが一気にこれが第1候補となりそうです。まあもともと本命として期待していたのですが、やはりf2.8でこのコンパクト、それにフィルターがつけられるっていうのはかなり大きいですね。
まあ個人的には今の角型フィルターシステムをたぶん大きくしないといけないのがマイナスなのですが、ある程度想定して最近は増やしてないので何とかしますかね。112mmの丸型フィルターがどのくらい種類があるのかも気になります。
あ、すぐには買いませんよ。適当に値下がりしてから・・・・いつなんでしょうか・・。
Labattさん
このレンズ、かなり魅力的ですね。おそらく描写性能も抜群でしょうね・・・。
112mmのフィルターは、今後NISIやKANIが色々と発売してくれると予想しています。ただ高そうです。
当分、値下がりはしなさそうですね笑
50mm F1.2は購入するつもりなのですが、14-24mm F2.8もZマウントの良さを活かした素晴らしい性能みたいですね!HPの星空の作例とか見ると思わず欲しくなってしまいます💦
今の自分の超広角端はCarl Zeiss Distagon 2.8/15mmなんですが、、、
迷っちゃいますね ( ̄▽ ̄)
tatsumoさん
50mm F1.2はやばいらしいですね。レンズ構成もやばそうです・・・。
14-24mm F2.8は相当気になりますね。おそらく星撮影では最強になるのではと期待しています・・・。