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実話を基にした映画は、ぐいぐい話しに引き付けられます。
私は、実話を基にしたというキャッチコピーだけで見てしまいます。そして、外すことも少ないと思います。
そんな実話ベースのおすすめ映画を私が見た中から集めてみました。
「ユナイテッド93」
あらすじ「2001年9月11日。大勢の乗員・乗客を乗せたユナイテッド航空93便は、離陸後にテロリストによってハイジャックされていることが判明する。やがて、その情報は搭乗者のみならず、地上にいる彼らの家族や管制塔にも伝わった。耳を疑う情報が流れ、想像を絶する恐怖に襲われながらも、機内の人々は一丸となってある決断を下す・・・」。
9・11で飛行機が墜落した話でしょーとかあまり期待せずに見た映画ですが、とても良かったです。機内の緊張感が画面からあふれ出します。テロリストや搭乗者の鼓動や汗の匂いまで伝わって来そうなくらいです。
搭乗員は怯えながら勇気を振り縛りテロリストに立ち向かいます。決して典型的な英雄ではありません。テロリストも冷静無慈悲ではなく、緊張感に押しつぶされ慌てふためきます。これも典型的なテロリスト像から外れていると思います。だから本当にリアル。両者ともコントロールを失い制御できない運命に乗っかってしまたようです。
しかしなから、自分の命を捨ててでも、何かを守ろうととする搭乗員の気迫はすごいです。ラストシーンでは鳥肌が立ちました。
「アポロ13」
あらすじ「1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生。その絶望的な状況の中、ヒューストン管制センターでは3人の乗組員を絶対に生還させると決意する。そして、必死の救出作戦が展開される・・」。
アポロ11号から16号までの月面探査船計画でただ一機月に到達できなかったアポロ13号を題材とした映画です。実話なので、結果が分かっているのに「えー!?どうなるの?」と思ってしまいます。そして、宇宙空間で絶体絶命な状況に置かれているにも関わらず、希望を失わずに強い意志で状況を打開していく姿に勇気が湧いてきます。乗組員や管制官の強靭な精神と冷静さにあこがれます。
「アルゴ」
あらすじ「1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった・・・」。
これでもかと言うくらいとにかくハラハラさせる映画です。これが実話なんて信じられません。心中で「早くッ!」って何度も叫びました。エンドロールで本人の写真と俳優が一緒に映し出されるんですが、ちゃんと似ててその点もリアルです。
目が釘付けで映画にのめり込めます。
「キャプテン・フィリップス」
あらすじ「2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となる・・・」
全編ドキュメンタリー風の演出で手に汗握る攻防戦です。船長も必死だし、生活のため海賊も必死です。単に船長の奮闘を描くに留まらず、ソマリア海賊の境遇も描かれており、彼らもある種の束縛にとらわれているのが理解できます。
「キャプテン・フィリップス」という力強いタイトルやパッケージの凛々しい表情とは裏腹に、映画での船長は等身大の人間。ラストシーンではほっと胸をなでおろします。
「世界最速のインデアン」
あらすじ「ニュージーランドで暮らすバート(アンソニー・ホプキンス)の夢は、伝説のバイク“インディアン”でライダーの聖地アメリカのボンヌヴィル塩平原で世界記録に挑戦すること。年金暮しの彼は倹約に励み、隣家の少年(アーロン・マーフィー)の協力も得て廃品を利用してバイクの改良を試る。そして、様々な困難を越えてアメリカへ・・・ 」
これも実在の人物であるバート・マンローをモデルにした映画です。「世界最速のインデアン」ってタイトルが意味不明で見るのを避けていたんですが、見てよかったです。出る人みんな良い人でほのぼのします。それもこれもバートのキャラのお陰。バートが記録に挑戦するシーンでは、見ていて応援してしまいます。
「ウェイバック -脱出6500km-」
あらすじ「1940年、ポーランド軍兵士のヤヌシュ(ジム・スタージェス)は身に覚えのない容疑でソ連当局に逮捕され、シベリアの矯正労働収容所に収容される。20年の刑期を宣告された彼は、そこで出会った6人の仲間と一緒に収容所から脱出することを試みる。しかし、その前途には数々の苦難が待ち受けていて・・・」
これも信じられませんが、第2次世界大戦でのシベリア矯正労働収容所から脱出し、6,500キロメートルにも及ぶ距離を歩いた兵士による手記を基にした映画です。すご過ぎ。
アポロ13号のように宇宙が舞台だと、絶望感というのは見る側はそれほど実感が湧かないものです。でも、この映画の舞台は、ブリザードが吹きすさぶ厳寒のシベリ、モンゴルの大平原、砂嵐が舞い蜃気楼も見える灼熱のゴビ砂漠やヒマラヤ山脈です。絶望感がずっしり感じられます。しかも、水や食料も無い中で、もう無理でしょ・・・という状況でも歩みを止めない。それでも、仲間が一人一人倒れていきます。
びっくりするような事があったり、はらはらする訳でもありませんが、ひしひしと力強さを感じられる映画です。
「127時間」
あらすじ「アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す・・・」。
一人で岩に挟まったシチュエーションだけなのに、飽きずに見ることができます。
主人公アーロンは、人との繋がりを嫌い一人身軽に行動したいタイプ。こういうタイプも結構多いと思います。アーロンはそれが間違っていないとばかりに、大自然を一人で駆け抜ける。
しかし、一人事故に遭い、岩に挟まれながら自分の生き方を振り返ると、同僚・友人・彼女・家族へのことで「あの時こうしておけば良かった」という後悔の念ばかりです。自分の生き方は間違っていた、そう悟ったときアーロンは、人々や社会ともう一度繋がりたいという切望が沸き起こります。だからこそ、あのような決断ができたのでしょう。岩に挟まれていた「127時間」は、生まれ変わるための時間だったのだと思います。
まとめ
実話を基にした映画って結構多いですね。しかも、どれも面白いです。見る価値のある映画ばかりです。
他にもまだ実話映画はあります。