フィルター類 機材

PLフィルターは風景写真にはほぼ必須だけど、付けっ放しにはできない理由。

投稿日:

当ブログでもたびたび話題にするPLフィルター

風景を撮るなら必須と言えるほど有用で、私もレンズ径に合わせて3枚所有しています。
参考:Kenko ZX CPLを導入した。Kenkoの最高峰PLフィルター。

それで、たまにPLフィルターを付けっ放しにする方もいるようですが、個人的には必要な時にだけ装着するのが良いと思っています。

ということで、この記事ではPLフィルターを付けっ放しにはできない理由と、PLフィルターを活用できるシーンについて書いてみたいと思います。

PLフィルターを付けっ放しにはできない理由

色ムラが出る

PLフィルターの大きな欠点は色ムラができることです。

PLフィルターは画角が広いと、画面全体でPL効果を働かすことが難しいようです。なので、超広角〜広角で撮影すると、画面の箇所によりPL効果の度合いに差が生まれ色ムラとなります。

この写真だと右上にPL効果が強く働くことで、その部分だけ色が濃くなり色ムラになっています。

超広角〜広角で空などを写すと毎回このような感じになりますね。なので、私はこのようなシーンではPLフィルターは使わないようにしています。

ただし、中望遠〜望遠くらいの狭い画角になると、画面全体でPL効果が働くので色ムラは気になりません。

 

ということで、PLフィルターは色ムラの程度を見て使う必要があります。

鮮やか過ぎることも

PLフィルターを使うと色が鮮やかになります。

しかし、元々の色が鮮やかだとPLフィルターを使うことで不自然になることもあります。

鮮やかな紅葉をPLフィルターを使って撮影。ちょっと派手過ぎかなと思います。

なんでも鮮やかにすれば良いと言うわけではありませんね・・・。

手ブレや色被り

PLフィルターは装着すると通常2段ほど暗くなります。例えば、シャッター速度が1/100秒の時に、PLフィルターを使うと1/25秒までシャッター速度が落ちる計算になる。

風景写真だと絞ることも多いと思うので、いくら屋外と言えども手ブレのリスクが高まります。

また、PLフィルターは色被りを起こすこともあります。画像が黄色味がかったり、青味がかったり・・・。

最近だと各社でカラーバランスに優れたPLフィルターを発売しているようですが、それでも色被りが発生する時はあります。

 

以上が、PLフィルターを付けっ放しにはできない理由です。やはり適宜使うのが良いでしょう。

では、PLフィルターを活用できるシーンとは!?

PLフィルターを活用できるシーン

水面の反射を抑える

個人的にPLフィルターを使う頻度が1番高いのが水面の反射を抑える時です。

1枚目のPLフィルター無しでは、滝壺の水面と周囲の岩の反射があり、白っぽくて何となく目を引いてしまいます。

2枚目のPLフィルター有りでは、反射が除去されて透明感がアップしたような印象になります。

この写真もPLフィルターで反射を抑えることで氷の透明感が伝わるようにしています。

PLフィルターは湖、滝、沢、川などの撮影ではかなり有用です。

新緑、紅葉を鮮やかに

植物の葉も光を反射します。PLフィルターを使えば反射を除去し、本来の色味に撮ることができる。

森全体、山全体を撮影した場合でも、PLフィルターを使うことで緑を深い色合いにできます。

紅葉も同様です。

PLフィルターをクルクル回すと色の濃淡が変化するので、ここまで違いが出るのだなと驚きます。

ガラス越しの撮影や物撮りにも

あとはガラス越しの撮影や、物撮りで反射を除去するために、PLフィルターを使うことが多いです。

床に反射した光が魔法のように消えます。

レタッチだけで1枚目の状態から2枚目の状態にすることは不可能です。

 

ちなみに、空を青くするためにPLフィルターを使うという話をよく耳にしますが、個人的には空を青くする目的でPLフィルターを使ったことは殆どありません。

と言うのも、上記したように色ムラが気になるからです。画角が狭いなら問題ないかもしれませんが、狭い画角で空を撮ることが殆どありません・・・。

 

Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727

 

Kenko PLフィルター ZX サーキュラーPL 77mm 高透過偏光膜採用 撥水・撥油コーティング フローティングフレームシステム 547724

 

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まとめ

これから新緑が綺麗な季節ですし、夏は水辺で撮影することも多いでしょう。きっとPLフィルターが活躍するはずです。


  1. tatsumo より:

    同感です!空を青くする目的には自分も使用しません。花や水面やガラスの乱反射による白っぽさを避けるのが1番の目的です。2段くらい暗くなるのも地味にきついですよね。ですから自分もつけっぱなしにすることは無いですね。
    まぁ、逐一外すのも面倒なのでつけてても何とかなる場面ならそのまま撮影しちゃうことはままありますけどね ^^;

    • ワイズカメラ より:

      tatsumoさん

      やはり同様に感じている人も多いのですね。
      確かに外すの面倒です笑
      その点、H&YのマグネットCPLは画期的だったなと思います!

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