ニコンZレンズの標準ズームである「Nikon Z24-70mmf/2.8S」 が発表されました。いわゆる標準大三元になります。
早速、Zマウントの小三元であるZ24-70mmf/4S、それからFマウントの標準大三元レンズである24-70mmf/2.8Eと小三元レンズである24-120mmf/4との比較を通して、Nikon Z24-70mmf/2.8Sのスペックを見てみたいと思います。
Zマウントの標準大三元はどんなレンズなのでしょうか。
目次
Nikon Z24-70mmf/2.8Sのスペックと特徴をZ24-70mmf/4Sと24-70mm f/2.8Eと24-120mm f/4とで比較してみる
価格
Z24-70mm f/2.8S |
Z24-70mm f/4S |
24-70mm f/2.8E |
24-120mm f/4 |
|
価格 | 税抜305500円 | 税抜136500円 | 税抜287500円 | 税抜160000円 |
Z24-70mmf/2.8Sは2019年4月発売予定で税抜305500円となっています。最高級ズームレンズだけあって高価。Fマウントの大三元レンズである24-70mm f/2.8Eは2015年10月22日発売で税抜287500円だったのでちょっとだけ値上げですね。ただ、満足感はプライスレス。
ちなみに、Zマウントの小三元であるZ24-70mmf/4Sは2018年9月28日発売で税抜136500円、Fマウントの小三元は2010年9月22日発売で税抜160000円となっています(これは焦点距離が24-120㎜なので少し高いのですかね)。
2倍以上のお金を出して開放F2.8を取るか、それとも半分以下の価格で開放F4にするかの選択。ちなみに、レンズキットならZ24-70mmf/4Sは実質6万円なので1/5以下の価格・・・。
重さ・大きさ
Z24-70mm f/2.8S |
Z24-70mm f/4S |
24-70mm f/2.8E |
24-120mm f/4 |
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重さ | 約805g | 約500g | 約1070g | 約710g |
大きさ | 89mm ×126 |
77.5mm ×88.5 |
88.0mm ×154.5 |
84mm ×103.5 |
Z24-70mmf/2.8Sは約805gでFマウントの大三元(約1070g)に比べ、かなり軽量化されています。全長も短くなっているので携帯性は向上していますね。
比較するとこんな感じらしい。レンズ径は82㎜で同じ。
画像引用:nikonイメージング
ミラーレスのボディと組み合わせれば全体で大きな軽量化・小型化を見込めますね。
レンズ構成
Z24-70mm f/2.8S |
Z24-70mm f/4S |
24-70mm f/2.8E |
24-120mm f/4 |
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レンズ構成 | 15群17枚 (EDレンズ2 枚、 非球面レンズ4枚、 ナノクリスタルコート、 アルネオコート、 フッ素コート) |
11群14枚 (EDレンズ1枚、 ED非球面レンズ1枚、 非球面レンズ3枚、 ナノクリスタルコート、 フッ素コート) |
16群20枚 (EDレンズ2枚、 ED非球面レンズ1枚、 非球面レンズ3枚、 高屈折率レンズ1枚、 ナノクリスタルコート、 フッ素コート) |
13群17枚 (EDレンズ2枚、 非球面レンズ3枚、 ナノクリスタルコート) |
私はレンズ構成に関してはさっぱりですが、Zマウント小三元のZ24-70mmf/4Sですら相当な描写をするので、大三元のこのレンズもかなり良いのだとうと思います。ニコンの最高水準の画質が楽しめます。
また、Z24-70mmf/2.8Sの特徴としてAF駆動系にマルチフォーカス方式と言うものを採用しています。
画像引用:nikonイメージング
これは2組のAF用駆動ユニットを連携させ、2つのフォーカス群の位置をミクロン単位で厳密に制御します。これにより収差を排除し優れた解像力を実現するとのこと。
さらに、ナノクリスタルコートの他にアルネオコートというものが施されています。アルネオコートは新開発の反射防止コーティングで、レンズ面に垂直に入射する光に対して高い効果を発揮。また、ナノクリスタルコートとの併用で、ゴースト・フレアの低減に大きな威力を出し、抜けの良いクリアーな画像が得られます。24-70mmf/2.8Eの逆光耐性はあまり良くないのでZ24-70mmf/2.8Sには期待したいです。
あと、フッ素コートは最前面および最後面のレンズ面に施されています。Z24-70mmf/4Sと24-70mmf/2.8Eは最前面のレンズだけでした。後玉は汚れたら厄介です。
最大撮影倍率・最短撮影距離
Z24-70mm f/2.8S |
Z24-70mm f/4S |
24-70mm f/2.8E |
24-120mm f/4 |
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最大撮影倍率 | 0.22倍 | 0.3倍 | 0.28倍 | 0.23倍 |
最短撮影距離 | 0.38m | 0.3m | 0.41m | 0.45m |
最大撮影倍率や最短撮影距離は可もなく不可もなく。
できればZ24-70mmf/4Sと同じくらい寄れれば良かったなと思います。
その他特徴
これはもはや当然かもしれませんが防塵・防滴に配慮した設計となっています。
画像引用:nikonイメージング
フィールドでガシガシ使えます。
MTF性能曲線図はこんな感じ。
Z24-70mmf/2.8S
参考:nikonイメージング
Z24-70mmf/4S
参考:nikonイメージング
24-70mmf/2.8E
参考:nikonイメージング
24-120mmf/4
参考:nikonイメージング
Z24-70mmf/2.8Sと24-70mmf/2.8EのMTF性能曲線図を比較して見ても、Z24-70mmf/2.8Sは期待できそうですね。
Z24-70mmf/2.8S
24-70mmf/2.8E
ただ、これだけでは分からないことも多いので、実際に手にして使ってみたい。
まとめ
やっと大三元が1本登場しました!
Nikon最高峰のズームレンズとなるので手にしたい気持ちはありますが高い!
ソニーも大三元レンズを発売したときには
高い高いと言われましたが、それ以上にNikonは
高いですね。
こうなるとシグマやタムロンも検討の価値がありそうですね。
mickeyさん
ちょっと高すぎです笑
70-200mmf2.8はもっと高くなりそうなのでちょっと手が出ないかもしれません・・・。