ずっと憧れていたトムラウシ山に行って来ました。
ここは昔から「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」として崇められてきた山域です。
本当に素晴らしかったです:)
4年前の登山を始めた当初はトムラウシなんて向う側の世界でしたがついに辿り着きました。とは言うものの計画していたコースではありませんでしたが。
本来は下図の黄線のように、クチャンベツ登山口〜五色岳〜化雲岳〜トムラウシと2泊3日で行く予定でした。
しかし、先月の豪雨でクチャンベツ登山口に至る林道が決壊。復旧未定で通行止めになっていました。もしかしたら向こう数年はこの状態かもしれません。憧れていたコースだけに非常に残念です・・・。
ということで、今回はトムラウシ短縮コース(上図の青線)で上まで登り南沼で1泊しました:)
短縮コースと聞くと楽そうなイメージですが、往復で10時間以上かかる骨のあるコースです。私は1日で往復した訳ではありませんが、登りだけでも相当しんどかったです・・・。
私の経験ではこれまでの登山で最もきつい登りでした。でも、それ以上に素晴らしい経験ができました:)
トムラウシ、神々が目にする光景
短縮登山口はトムラウシ温泉の近くにあります(ここにはトムラウシ温泉コースとトムラウシ短縮コースの2路があり、トムラウシ短縮コースの方が登りで2時間ほど早くなります)。
かなり奥まった場所にあるのでそこに行くだけでも私の地元から5時間程の運転となりました。
当日はもうすぐ「山の日」ということで携帯トイレと手ぬぐいを配っていました:)
嬉しいですが荷物が多くなる・・・。今回は星の撮影のためにカメラ機材増量、そして前回の登山で寒い思いをしたので防寒着増量でザックの重さは約23kgです。
自分の体力ではぎりぎりの重さです。
短縮コースは途中の展望があまり良くありません。トムラウシの王冠のような姿も見られないので少し残念ではあります。
ただ、噂では道がドロドロでかなり酷いと聞いていたのですが、実際は石や木道が多く敷かれ歩きやすかったです。
ここ最近で整備が進んでいるようです。本当にありがたい:)
そして、前トム平。このあたりから展望が開けてきます。
記事ではかなり端折りましたが、ここまで来るだけでもかなりクタクタで体力の底が見え出します。
トムラウシは懐が深いですね・・・。
それでも景色が良いと元気が出てきますね:)
風が心地よく吹き背中を後押ししてくれます。
さらに進みトムラウシらしき山頂が見えてきました。
もう一踏ん張りですがここからが長く感じます。
しかも、雲が出てきました・・・。心の中で「くもとれろ」と唱えながらひたすら脚を前に繰り出します。
そして、頂上直下の登り。雲もどこかに流れてくれました:)
もうこの時には脚に力が入らない・・・。ポールに体重を乗せ腕力で身体を上に持ちあげます。
そして、やっとの思いで山頂!!
ついに来た!
大絶景!!!
これが神々の遊ぶ庭か・・・。
十勝連峰美しい!!
こんな晴天も滅多にないです!!
なんという達成感と充実感・・・こんな感覚いつぶりだろう。本当に登って良かったです:)
ここで時間をかけてゆっくりと昼食を頂きました。
山頂には他の登山者も多数いましたが、やっとこの山に来れたと口々にし満足げな笑みを湛えています。
やはりトムラウシは特別な存在です。景色も雰囲気も他の山々を圧倒しています。
そして、しばらくまったりして名残惜しいですが一旦テン場まで下ってテントを設営します。
南沼キャンプ指定地は思ったより広かったです。私の他には10張ほどのテントがありました。
また、水場も8月中旬で枯れると書かれていましたが、今年は雪解けが遅いのか大きな雪渓がまだ残り水も豊富でした。
この後は星の撮影に備えて周囲を散策してみます。ロケハンです。
これが南沼。思ったよりも大きいです。
それにしても綺麗だな・・・。
雪の溶け残りが青いです。
少し下ってみます。
ここなら下界の街灯りも入らなそうなのでここで星を撮ってみたいと思います。
山の上での星撮影は初めてなので期待が膨らみます:)
ですが、急に雲が・・・。
この後の夕日、星、朝日を楽しみにしていたのに・・・。
周囲は真っ白です。
ただ、下界の天気は良いみたい。山の山頂部のみに雲がかかっているようです。
きっと晴れるはずです。
しばらく空を見上げながら待ちます。
来た!
霧が流され夕日が顔を出しました:)
昼と夜の境。綺麗ですね。
やがて、静かに星々が輝き出します。
②につづく・・・。
まとめ
憧れの山は期待を裏切らない素晴らしい景観でした:)
天気も滅多にない晴天!
この先こんな経験はないかもしれません:)