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Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
旅33日目。いよいよ最終目的地Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)へ向かいます!
背の高いユーカリの林を歩きます。朝から様々な思いが頭の中を駆け巡っています。ディエゴ曰く、最終日は自分が関わる人に感謝しながら歩くものだそうだ。
いつもは大きな街の郊外を歩くのは嫌いです。なぜなら、うるさいし景色も汚いからです。
でも、今日は違います。交差点を曲がるたびに、坂を上がるたびに言葉に何かできない気持ちが胸に広がっていきます。
ついに、道の向こうに大聖堂が見えてきた!!
サンティアゴ大聖堂に到着!!感動・・・。心の内側からじわーーと湧き上がる感動です。ほんとうれしいです。ついに800Km歩いた!!ただ、補修中・・・笑。
大聖堂前の広場には巡礼路を歩いてきた人々がたくさんいます。歓喜の声を上げたり、広場に寝そべったりして各々喜びを味わっています。
自分も石畳の上に寝ころび喜びを味わいました。そして、仲間の到着を待ちます。仲間が到着するのを見てまたうれしくなります。
靴とザックもお疲れさん!!靴も大分へたっています。
Santiago de Compostelaの街並み
ここは特別な場所。毎日何百人もの巡礼者がやっとの思いでたどり着き、歓喜の声を上げる。街は満足げな顔であふれています。
赤い煉瓦がいい。
夕日に照らされる聖堂。
そして、ボタフメイロ!!
ボタフメイロ
ボタフメイロとは、サンティアゴ大聖堂で行われる名物行事。巨大な香炉が振り子のように大きく揺れます。何世紀も以前から行われているらしい。その昔、巡礼者の悪臭を抑えるために、行われたそうです。巡礼者は汗臭い笑。
これが何日の何時に行われるのかが分からないので、見られずに帰る人も居そうです。かわいそう。私は幸いにも2回も見ることができました。
大聖堂内部。上から吊るされているのが香炉です。約80cmあります。
この吊り下げられてる天井。よく見ると何があるかわかりますか??
なんとピラミッドに目!!プロビデンスの目ですかね!?あの都市伝説の??すごい。
おそらく修繕を繰り返しながらも、何世紀も前からそこにあるんだろうな・・・。力強く開かれた瞳に、心の奥まで見透かされているような気がしました。
いよいよボタフメイロです。夜と昼の二回、ボタフメイロを撮影したので、色味の違う写真が混ざってますがあしからず。
どきどきしてきました。
香炉が一気に引っ張り上げられます。天井にぶつかるのではないかと思うほど高く上がります。そして、ものすごい速さで頭上を駆け抜けていきます。
そのたびに聞こえるロープの軋む音がその重さを物語っています。あたりには香木のいい香りが立ち込める。とりわけ巡礼者は皆特別な思いで見ています。
すごい人!
お別れ
そして、Santiago de Compostelaは別れの場でもあります。共に旅をした仲間もこの街でお別れ。さびしくもありますが、皆幸せそうな笑みをたたえて去ってい行きました。
私たちはこの後、終点Fisterra(フィステラ)という街へ向かうことになりました。半分をバスに乗り、Ceeという街から二日間歩きます。
祝杯に酔って就寝。
ちなみに、カミーノって何って方は、「カミーノ・デ・サンティアゴ(Camino de
Santiago)。一眼レフカメラを始めた理由。」を参照ください。