レンズ 機材

ニコン新レンズ「Nikon(ニコン) 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」発表。先代レンズとの違い。

投稿日:2015年8月7日 更新日:

8月27日に発売になるニコンのFX対応新標準ズームレンズ、「Nikon(ニコン) 標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応」が発表となりました。

Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応

フルサイズ貯金をしている私にとってかなり気になるレンズであります。

このレンズの先代となる「Nikon(ニコン) 標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」が2007年11月の発売だったので、実に8年の歳月が掛かったことになります。

では、新レンズと旧レンズ、一体何が変わったのでしょうか?

手ブレ補正機構VRを搭載

スクリーンショット 2015-07-02 23.26.18

まず最も大きな違いは手ブレ補正機構VRが搭載されたことです。先代のレンズには手ブレ補正機構VRは搭載されていませんでした。

4.0段分の手ブレ補正効果があり、夕暮れや室内などの暗いシーンの手持ち撮影で起こりがちな手ブレを効果的に軽減します。

これは頼もしいですね。手ブレ補正はあるに越したことはありません。

レンズ構成が変わった

スクリーンショット 2015-08-07 21.24.54

わかりにくい違いですが、レンズ構成が大きく変わりました。これも重要な違いだと思います。

先代のレンズは11群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート1面)でしたが、新レンズは16群20枚(EDレンズ2枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚、高屈折率レンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり)になりました。

これで何が違うの??と思うかもしれませんが、これによって色収差や各種収差を効果的に補正する最新の光学設計を実現しています。先代のレンズを上回る高い解像力で、画像周辺部までコントラストの高いシャープな描写をしてくれるようです。

個人的には、カメラ雑誌や口コミサイトなどで先代のレンズが「ナノクリスタルコートが施されていながら、設計が古いために逆光耐性はそれほど良くはない」というようなことを書かれているのをたまに目にしていたので、今回の光学設計の変更によりそれが良くなることを期待したいです。

あとはフッ素コートが採用され、汚れ(埃、水滴、油、泥)が付着しにくく、付着しても簡単に拭き取りが可能になっているようです。

電磁絞り機構を搭載

新しい標準ズームレンズは、レンズ本体に駆動機構付き絞り羽根ユニット(電磁絞り機構)を搭載しており、ボディー側から電気信号により高精度に絞り制御を行うことが可能となっています。

これにより何が良くなるのかというと、高速連続撮影などで安定した露出制御が可能となります。

大きく重くなった

スクリーンショット 2015-08-07 21.41.46

もともと先代のレンズから大きく重かったですが、さらに重量級になりました。おそらく手ブレ補正機構VRの搭載やレンズ構成を大きく変えたことなどが原因かと思います。

先代のレンズは寸法約83mm×133mm、重さ約900g、フィルター径77mmでした。一方で新レンズは寸法約88.0mm×154.5mm、重さ約1070g、フィルター径82mmです。

約2cm長くなり、約170g重くなりました。ついに1kg越えです。標準ズームレンズですが、70-300m望遠ズームレンズくらい大きさは余裕であります。

しかも、フィルター径82mmは考えものです。今まで使っていたフィルターが使えませんし、さらにフィルターそのものも高価になります。

でも、良い写りをしてくれるのであれば仕方ありません・・・。

まとめ

スポンサーリンク

大三元レンズの一つがついにリニューアルされました。さらに磨きが掛かったレンズになっているようです。フルサイズ機を購入したらこのレンズを手にしたいものです。

Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応


  1. mickey より:

    フルサイズ機とこのレンズを手にする前に
    ダンベルが必要になるかと思います。

    Nikonマウントを変更することは無いと思いますが
    技術が進んで撮像素子が今の36mm×24mmより
    大きくなったらどうするのかな?

    Nikonのマウント径は40mmですが
    フルサイズの撮像素子でも
    √(36×36)+(24×24)=43.2666・・・三平方の定理
    対角線の長さはマウント径を超えています。
    理想はマウント径が44mm以上のような気もしますが
    Nikonの技術力でカバーするのかな?

    • カメラ初心者 より:

      mickeyさん

      コメントありがとうございます。

      確かに、、、筋トレしておきます笑

      フルサイズの撮像素子の対角線の長さが、マウント径を超えているのは初めて知りました。Nikonはすごい器用なことをしているんですね笑

      新しいサイズの撮像素子を搭載したカメラができたらそれはそれで面白いですね:)

  2. ともあむ より:

    初めまして。NikonのFマウントの場合は他の一眼カメラに比べてフランジバックが長いのでイメージセンサーがマウント径より大きくてもしっかりと感光できると書いてあったのを見たことがあります。(穏やかに光を曲げている)
    まぁ、EFマウントみたいに余裕があったほうが設計側も楽なのかもしれませんが(^_^;)このあたりは50年以上長続きしているFマウントならではの苦悩なのかもしれませんね。

    • カメラ初心者 より:

      ともあむさん

      初めまして、コメントありがとうございます:)

      なるほど、フランジバックが長いからなんとかなっているのですね!

      本当にマウントを変えないNikonさんには頭が下がります。ありがとうNikon:)笑

カメラ初心者 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

高価なMSRライトニングアッセントとAmazonの安価なスノーシューを履き比べたけど写真撮影には高性能なものは不必要だったという話。スノーシュー選びは使用目的をよく考えよう。

スノーシューは雪道を歩く際にスボっと足がハマらないようにするアイテム。冬のアウトドアに活躍します。 今はすでに3月なのでちょっと季節外れな記事ですが、MSRのライトニングアッセントという高価なスノーシ …

35㎜単焦点レンズもいい。F1.4、F1.8、F2、ニコン・シグマ・タムロン・ツァイス・ウルトロンの単焦点レンズ良いぞ。

50㎜単焦点レンズがいいと思ったけど、35㎜単焦点レンズも捨て難い。 参考:50㎜F1.4、58㎜F1.4、ニコン・シグマ・ツァイス・ノクトン。単焦点レンズへの焦がれ。 よく言うように50㎜の画角はじ …

Z6、Z7がファームアップで瞳AFなどAF関連が強化されました。ファームアップの仕方について。

Z6、Z7がファームアップされ主にAF関連が強化されました。 特に、待望されていた瞳AFが追加されたのは大きなポイントです。 私も早速ファームアップしてみたので感想などを書いてみたいと思います。 目次 …

サムヤンXP14mmF2.4とシグマ14mmF1.8で星撮りレビュー。どちらが最強の星景レンズなのか!?

星景撮影用の超広角レンズで人気の高いサムヤン14XPmmF2.4とシグマ14mmF1.8。 どちらを買おうか悩まれている方も多いのではないでしょう!? 今回は、星の撮影に焦点を当ててサムヤン14XPm …

修理に出したレンズか返ってきた!

読了時間1分 以前、シグマレンズのOS機構の不調(スイッチが動かない)により、シグマカスタマーセンターに修理に出していたレンズが返ってきました。もう大分以前に、直って手元に届いていたんですが・・・。 …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。